金のフライパン
金のフライパンを依頼した日から数日。
宿に鍛冶屋から依頼の品が完成したとの連絡を受ける。
とりあえずそれを受け取りに行く事に。
これで目的は達成になる。
「失礼するわよ」
「おや、いらっしゃい、言われたものは完成していますよ」
「手間をかけてすまないわね」
「それでその完成品はどちらに」
鍛冶屋は奥に行って完成品の金のフライパンを持ってくる。
あとは代金の請求である。
「完成品はこれですね、代金はそうですね、これぐらいでどうでしょう」
「ふむ、思ってたより少し安いですね、分かりました、ではそれで」
「これで目的は達成かしらね」
「時間はありそうだしすぐに持っていく?」
とりあえずヒルデがその代金を払う。
それで金のフライパンを受け取り鍛冶屋にお礼を言う。
そのまま店を出てそのままモナークのところに行く事に。
時間はまだあるのでモナークの家に着く頃にはちょうどいい時間になるだろう。
宿のチェックアウトを済ませ、そのまま飛行船に戻りモナークの家に向かう。
空路でしばらく飛び、昼過ぎにはモナークの家のある街に到着する。
その足でモナークの家に向かう。
これで終わりなのか、まだ要求されるのか。
「おや、お戻りになられましたか」
「ええ、言われたものは持ってきました」
「モナークはいるかしら」
「今は出かけています、中に入ってお待ちください」
今は出かけているとの事で、中に通される。
そこでモナークの帰りを待つ事に。
「なんか増えてない?」
「確かにコレクションが少し増えてるわね」
「それにしてもよく分からないものが多いわよね」
「そうですね、これらはどこから集めてくるのやら」
そうしているとモナークが戻ってくる。
とりあえずは見せてみる事に。
「お帰りなさいませ」
「ああ、おや、君達も来ていたのか」
「ええ、言われたものは持ってきたわよ」
「これがその金のフライパンです」
それを見せるとモナークは感心した顔をする。
そして次の話を進める。
「そうだね、次は…ん?君の持っているその時計は…見せてもらっていいかな」
「これ?以前見つけたものなのよ、なんか五分前に時間を戻せるみたいで」
「とはいえ今のところ使うような場面もなかったですが」
「もしかして欲しいのかしら」
モナークは少し考える。
そして一つ提案をする。
「ならそれをくれたら次の要求はなしにして針をあげるよ、どうする?」
「そうね、今後必要になるかは分からないし、ならそれでお願いするわ」
「いいの?こんな便利なもの」
「アレイシャ様が決めたのなら私は構いませんよ」
交渉は成立したようだ。
懐中時計を渡し、モナークが奥から時守の針を持ってくる。
「これが時守の針だ、これを石化した手に一刺しすれば石化は解けるはずだよ」
「なら試してみましょうか、ヒルデ、手袋を外して」
「分かりました、ではお願いします」
「本当に効くのよね?」
石化したヒルデの手に時守の針を一刺しする。
すると石化していたその手が元に戻っていく。
どうやら成功したようだ。
これでとりあえずは目的は達成となる。
「ありがとう、感謝するわ」
「うん、それは持っていっていいよ、時間の止まったものなら石化以外にも効くからね」
「あら、どうも」
「この時計のお礼だよ、こんな珍しいものと引き換えなら安いものだからね」
とりあえずはモナークに礼を言い家を出る。
そこで次の目的地を決める事に。
「次はどうするの?」
「そうね、なら以前あの白フードの言ってたラーナの北にある滅びた街に行ってみましょ」
「そこですか、そうですね、私も万全ですしそろそろ行ってみますか」
「それじゃ決まりでいいかしらね」
そうして目的地が決まる。
次の目的地は天使様の言っていた例の滅びた街。
そこに何があるのか。
それを確かめに行く事にした。
「それじゃ目的地は決まりね」
「ええ、頼むわね、エイル」
「そこに何があるのでしょうね」
「なんか嫌な予感はするけどね」
そうして目的地はその滅びた街になった。
そこには何があるのか。
天使様の言っていた魔王の意味とはなんなのだろうか。




