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金を求めて

モナークに次は金のフライパンを持ってくるように言われたアレイシャ達。

とりあえずは材料となる金を求めて金山のある国へやってきていた。

そこで金を掘る許可をなんとか得て金山へと向かう。

金のフライパンを作るのに必要なだけの金を確保出来るのか。


「それにしても金なんてそんな簡単に掘れるものなの?」

「この国の金山はそこそこ残っているそうです、作るのに必要な程度なら確保可能かと」

「それでつるはし借りて金山に来たのはいいけど」

「とにかく体を動かすのみ、ですね」


文句を言う隙があるなら体を動かす。

金の採掘を始める事に。


「にしても、まさか炭鉱夫になるとは」

「それも目的は金なんてね」

「文句を言っている隙があるなら体を動かしてください」

「力仕事はきついわね」


そんなこんな言いつつも金鉱石を確実に掘り当てていく。

とはいえ目的の数にはまだ遠く。


「何個ぐらい掘ればいいのよ」

「そうですね、これぐらいでいいかと」

「それだけでいいのね」

「夜になる前には終わらせられますか」


ヒルデにフライパンを作るのに必要な大体の数を教わる。

それより少し多めに確保する事を目安に採掘を続ける。


鉱脈はヒルデが教えてくれるので、そこを集中的に掘る。

鉱脈のある場所が分かる辺り、ヒルデも大したものだが。


そうして掘っていっているうちに金鉱石が結構集まる。

思っていたよりもスムーズに進んでいる。


それからしばらくして目的の数には達する。

意外とあっさり目的の数を確保出来たようだ。


「これだけあれば足りるかしら」

「そうですね、フライパンを作るならこれで足りるかと」

「なら引き上げましょう、次は作ってくれる職人探しよ」

「ん?ねえ、ここって立入禁止のロープが張ってあるわよ」


エロイーズが見つけた立入禁止のロープ。

その先に何かがあるとは思われるが、立入禁止とされている。


「面白そうだし入ってみない?」

「立ち入り禁止区域に入るのは法律などでも罰則がありますが」

「そうですよ、好奇心で入るなんて駄目です」

「流石にあたしでもそれは勘弁よね」


エロイーズもこういうものには興味を示すものだ。

とはいえやはりダメなものはダメである。


エロイーズも不服そうにそれを諦める。

だが立入禁止になるような場所というのはやはり気になってしまう。


だが今は我慢である。

金鉱石を持って金山を出る。


次は職人探しになるわけだが、その前にさっきの立ち入り禁止区域について訊いてみた。

あの先には何があるのかと。


「ん?あの立ち入り禁止区域の先?そんなのが知りたいのかい?」

「ええ、ああなったのには理由があるんでしょう?」

「あの先には怖い神様が封じられてるらしいよ、なんか人の心臓を食べるとか」

「それは怖いですね、人の心臓を食べるだと狐神でしょうか」


金山で働く人の話では人の心臓を食らうと言われる神が封じられているらしい。

ゼスフィが言うには人の心臓を食らうというのは狐神らしいとの事。


それにしてもなぜあんなところにあるのか。

気になるものの今は覚えておくだけにした。


「だからあの先は関係者しか入れないんだよ」

「そういう事なのね、ありがとう」

「いや、別にいいさ、でも入ったらダメだからね」

「分かってるわよ」


そんな話を聞いたものの狐神の事は気になる。

とはいえヒルデとエイルが釘を差すので流石のエロイーズも諦めたようだ。


それより次の目的であるフライパンを作ってくれる職人探しだ。

この手のものは鍛冶屋なんかが兼業をしている事も多いのだが。


「とりあえず鍛冶屋に相談ね、私の知り合いに鍛冶屋がいるからその人に頼みましょ」

「ならそれでいいわよ、エイルの知り合いなら問題なさそうだし」

「ではそこへ向かうとしますか」

「頼むわよ」


そんなわけでエイルの知り合いの鍛冶屋に頼む事になった。

その鍛冶屋のいる国へ向けて飛ぶ事に。


「そういえばエイルの出身って?」

「ダイムの国よ」

「確かにそこなら問題ないかと」

「ダイム、何か食べたいですね」


エイルの母国ダイム。

そこの鍛冶屋に金のフライパンを頼む事に。


職人への信頼はあるものである。

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