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三種の果実

バッカスに三つの果物を集めるように言われたアレイシャ達。

だがそれがある場所は当然分からない。

なのでヒントを求めてミィアの魔王城に久々にやってきた。

そこで何か情報は得られるのか。


「それでどうします?」

「一応確認してからね」

「ならあの魔王様に会いに行きましょ」

「まさか魔王城とは、実に興味深いですね」


とりあえずはミィアに会いに行く。

そこで話も聞いてみる事に。


「なんじゃ、また人が増えとるな、それで用件はなんじゃ?言うてみろ」

「えっと、神の桃と魔王の葡萄、あと竜のリンゴを探してるの」

「ここの書物になら何か情報があるかと思いまして」

「書庫を使わせてはいただけませんか」


それに対しミィアは別に構わないという。

とはいえアレイシャの事も少し気にかけているようだが。


とりあえず書庫に移動して司書にそれについて尋ねる。

そして教えてもらった本を読んでみる事に。


「これでしょうか?三種族の伝承?」

「とりあえず読んでみましょうか」

「果物の事なんて書かれてるのかしら」

「でもこれだって言ってたわよ」


本を開いてそれを読んでみる。

そこには神と魔王、そして竜についての伝承が記されていた。


その伝承の中にその種族を象徴するシンボルとしてその果物があるらしいとの事。

そして伝承の地は桃が今のチェンワ国、葡萄がグルシュ、リンゴは南の島国らしい。


リンゴのある地の南の島国を地図で調べたところ、そこはニーザーランドという国と分かる。

その地にある伝承者に栽培法が伝わっているとの事。


その伝承者に会えばあるいはという事だろう。

とりあえず詳細な場所については現地で調べるしかない。


グルシュは最後に戻ってくる地という事もあり、最後でいい。

まずは厄介そうなチェンワ国から済ませる事に決めた。


「とりあえずまずはチェンワ国から片付けましょうか」

「またあの国に行くのね、あそこ苦手なのよ」

「仕方ないですよ、そればかりは」

「おい、アレイシャ、それとそこのメイド、少しいいか」


ミィアが何やらアレイシャを呼んでいる。

とりあえずヒルデと一緒に少し仲間を待たせてそっちへ行く事に。


「何かしら、今は急いでるのよ」

「なに、大して時間は取らせんよ、体の方はどうかの」

「体?アレイシャ様は何か体に問題でもあるのですか?」

「んー、説明するのも酷かもしれないけどね、君には話すべきと思って」


ハイフスがヒルデにアレイシャの事を説明する。

その話にヒルデも驚きを隠せないようで。


「まさかアレイシャ様が死んでいて、魔法科学によって蘇ったとは、絶句ですね」

「それならもう少し驚いた顔をせんか、鉄仮面なのは変わらんな」

「黙っていてごめんなさい、でも変に心配させたくなかったの」

「彼女は適合者としては最高の器だ、とりあえずは魔法が解ける事はないと思うよ」


それに対しヒルデは顔色を変える事なく、それでも自分はアレイシャに仕えると続ける。

自分を救ってくれたのはアレイシャだと、それは揺るぐ事は決してないと。


「なので私はあなたがどうなろうとも生涯あなたにお仕えします、構いませんね」

「伝説の傭兵と言われたあのヒルデがこうも従順な犬になったとは、世の中分からんな」

「ありがとう、ならこれからもヒルデは私の大切な親友よ」

「さて、それはそうとこれを貸してあげるよ、国際研究機関の紋章だ」


ハイフスが差し出したのは国際研究機関のエンブレム。

それは研究機関を持つ国なら逆らえない権限を与える事を意味するもの。


ハイフスは元々大国の研究者だったが、そこをミィアに引き抜かれた。

そのときに持っていたエンブレムらしい。


これで大抵の国はフリーパスになるとの事。

全部終わったら返してくれればいいとの事だ。


「ありがとう、感謝するわ」

「なに、私も魔王に下った人間だ、これを貸すのに抵抗はないさ」

「ほれ、さっさと行け、お主は世の中を知りに行け」

「では行きますか、何かとすみません」


そうして仲間と合流して神の桃があるチェンワ国に向かう。

独裁国家であるチェンワ国は、監視も多い。


エンブレムなどの権限を示すものを活用する事になりそうだ。

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