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迷路の遺跡

銅龍の祠を目指して遺跡に入ったアレイシャ達。

その遺跡は本当に迷路のように複雑に入り組んでいた。

それでもその遺跡を進んでいく。

祠があるのは迷路を抜けた先だ。


「今どの辺りにいるの?」

「今はこの辺りですね」

「マッピングしてくれるなんてヒルデは流石ね」

「ヒルデさんを頼りに進むしかなさそうですね」


そんな複雑な道もヒルデがマッピングしてくれている。

それにより正しい道を導き出し順調にその道を進んでいく。


「今進んでる道って合ってるのよね?」

「はい、これでもこういうのは得意ですので」

「そこは元傭兵って感じなのかしら」

「方向感覚は優れているみたいですね」


ヒルデの方向感覚の鋭さは傭兵時代に培ったものなのか。

なんにしてもそんなヒルデを頼りに先へと進めているようだ。


やはりヒルデは何かと頼りになる。

アレイシャが信頼を置くのも無理はないと思った。


「それで祠まであとどれぐらい歩けばいいのかしら」

「今の位置ですと距離的にあと30分といったところですね」

「それならそこまで時間はかからなさそうね」

「ですね、早めに抜けてしまいますか」


それ以降もヒルデを頼りにその道を的確に進んでいく。

しばらく歩いて、さらに歩いていく。


今のところ行き止まりに当たる気配はない。

それだけヒルデの方向感覚が優れているのか。


それからもしばらく歩くと迷路の出口が見えてくる。

その先に祠があるようだ。


「これが銅龍の祠ね」

「とりあえず調査を済ませてしまいますか」

「そうね、今回もパパッとね」

「では手短に済ませますか」


そうして祠の調査を開始する。

しばらくその祠を調べ、調査は今回も無事に終了する。


すると今回もその気配を感じ取る。

銅龍のお出ましのようだ。


そこに立っていたのは屈強な肉体の大男だった。

彼がどうやら銅龍のようだ。


「おう、お前達か、ワシらについて調べてるっちゅうんは」

「あなたが銅龍?」

「凄いガチムチですね」

「素晴らしい筋肉ですね」


そんな銅龍もアレイシャ達には興味があるようだ。

やはり自分達を調べているというのは気になるのか。


「それで、やっぱり気になってるのかしら」

「まあな、人間がワシらについて調べとるなど珍しい話だ」

「意外と人当たりがいいのかしら」

「というか龍の神様達って意外と人間に興味持ってたわよね」


銅龍も人間に対しては好意的に見ているようだ。

神という存在自体人間に興味を示しているようだが。


「それであなたも人が好きだったりするの?」

「まあな、人間の考えた鍛え方っちゅうんは神様でも効くから助かってるぞ」

「筋肉バカなのか、それとも鍛えるのが好きなのか」

「その肉体はただ鍛えただけでは作れませんよ」


ヒルデも認める銅龍の肉体。

それは正しく鍛えられた、まさに鋼の肉体といったところか。


豪快な性格のようで細かい事は気にしないようにも見える。

そんな銅龍もアレイシャ達に質問してくる。


「お前達はワシらを調べてどうするんじゃ」

「どうすると言われても、神様が本当に存在するのか興味があっただけよ」

「別に喧嘩売っても勝てないって分かってるし」

「だから好奇心よね、単純な」


銅龍もその返事に豪快に笑ってみせる。

そんなアレイシャ達を大いに気に入ったようだ。


「興味があるから調べる、人間っちゅうんはそういうのが好きだのぉ」

「好奇心は人間の本能的なものだと思っていますよ」

「知らない事を知りたいと願うのは人間の心の問題よね」

「はい、本を読んでそれを見てみたいと願うように」


銅龍はそれに納得していた。

人間の好奇心、それが自分達を調べている理由だという事に。


やはり人間は面白い。

銅龍もそんな人間をもっと知りたいと思ったのか。


そんな中今回もその気配を感じ取る。

どうやら例の白フードのお出ましのようだ。


「来おったな、お前達も来るだろう」

「当然よ、今度こそ何か聞き出してやるわ」

「天使様、何か聞けるといいけれども」

「とにかく行きましょう」


そうして今回も白フードに会いに出向く事に。

彼女の秘密やその行動の意味は聞けるのか。


謎の多いその動機とは。

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