高地の国再び
銀龍の信仰を求めバルギニアの地を再び踏んだアレイシャ達。
この国はかつて旅をしていたときに訪れた国。
そんなバルギニアで銀龍について聞いて回る。
とりあえずは入国した場所から近い小国に移動しそこで話を聞く事に。
「さて、では聞いて回りますか」
「そうね、この国も久しぶりだし」
「では行きますか」
「それでは後ほど」
そうして各自街へ散り情報を集める事に。
それからしばらくしてそれを確認する。
「どうだった」
「駄目ね、収穫なしよ」
「こっちもですね」
「やはり市民に聞くのは無理があるのでしょうか」
今までもそうだが、市民に聞いても得られるものは少なかった。
情報を得るのならそれを専門に扱う場所に行くしかないのか。
仕方ないので今回もパブに行く事に。
ついでにヒルデの手を治療するのに使う時守の針についても訊いてみる事に。
その足でパブに移動し話を聞く。
とはいえお約束はあるようで。
「すみません、情報をいただきたいのですが」
「それなら何か頼んでくれ、それがルールだ」
「ならヨーグルトサワーと鶏肉の煮込みをもらうわ」
「あとホットサンドもね」
そうして注文をしてしばらくして料理が出てくる。
ヒルデはそれらを食べている間に情報を聞いてくれている。
なんだかんだでヒルデはこういうときは有能なようだ。
それからしばらくしてヒルデが戻ってくる。
「お待たせしました、どうやら銀龍の事はここから北西にある小国に行けと」
「北西の小国ね、そこに銀龍の信仰があるのね」
「それと時守の針については何か聞けましたか」
「そっちも気になってるのよ」
時守の針については確定というほどの事ではないらしい。
だが噂ではもっと西の国に時の神が遺したという秘宝があるらしいとの事。
それが時守の針かは定かではないが、一応可能性としてはそれらしい。
その事は一応覚えておき、今は銀龍の事を調べに行く事に。
料理を平らげたあとに店を出てその小国へ向かう。
飛行船でしばらく飛びその小国が見えてきた。
「あそこがその小国かしら」
「みたいね、とりあえず着陸するわよ」
「頼みます」
「銀龍、それにしても相変わらずの山ね」
街の近くに飛行船を停めてそのまま街へ移動する。
その街で改めて銀龍について情報を集める事に。
「さて、第一街人を探しますか」
「何か聞けるといいけど」
「とりあえずは行動あるのみよ」
「では参りますか」
そうして聞き込みを開始する。
すると早速それらしき話が聞ける。
「すみません、銀龍の事を調べているのですが、何か存じませんか」
「銀龍?歴史でも調べてるのかな?それならここからもっと上に行くといいよ」
「もっと上?つまりここよりも高い場所なの?」
「もう少し詳しく頼めるかしら」
その人の話ではここは山の中ではそんな高くない場所らしい。
ここよりももっと上、つまりもっと山を登った場所らしい。
この国には遺跡なんかも少しあるらしく、その遺跡が山の上にあるという。
そこに昔から信仰する神を祀った祠があるらしい。
それが銀龍の祠なのだという。
ただし山は何かと危険なので準備はしっかりするように言われた。
「ここからもっと上の場所ですか」
「この国には遺跡なども少なからずありますからね」
「その遺跡に銀龍の祠があるのね」
「なら決まりですか、準備を整えてその遺跡へ向かいましょう」
そんなわけで街で山に登る準備をする。
ついでに聞いた話だが、山には賊なども住み着いているという。
襲われたのなら正当防衛は成立するので応戦していいとの事。
ただし殺してしまうと賊といえども罪に問われるので、注意するように言われた。
「賊ね、どんな国にもそういう人は存在するものなのね」
「それは世の常です、万人が幸せにはなれないのですよ」
「ヒルデらしい言い分ね」
「でもそれは真理です、世の中とはそういうものですよ」
そんな話をしつつ準備を整える。
そして山へと向かう事に。
「それにしても山も慣れたわね」
「散々登ってますからね」
「登山家にでもなった気分よね」
「油断してはいけませんよ」
そんなこんなで登山を開始する。
ここは山の途中からなので今回は少しは楽そうだ。
賊にも注意しつつまたしても山を登る。