風の吹く国
次なる龍の神である風龍を目指して次の国へとやってきたアレイシャ達。
その国はワインが有名な国であり、国土はそんなに広くない。
とはいえ教会などが多くあるとの事で、信仰心は強いようだ。
そんな国で風龍についての聞き込みを開始する。
「ここが風龍の国のオルデダなのね」
「ええ、国土としてはそんな広くはないものの観光地としては有名です」
「なんかのんびりしてるわね」
「この国土の中の小国もそんな感じなのかしら」
とりあえずは風龍の事について聞いて回る。
何か得られるといいのだが。
「どうだった?」
「駄目ね、収穫なしよ」
「そもそも一般市民が知っているのは限りがあると思いますよ」
「なら今回もパブに行くべきでしょうか」
それが無難だという事もあり今回もパブへ向かう。
情報屋も兼ねているパブは多くの情報が集まる場所でもある。
「すみません、情報が欲しいのですが」
「それなら何か頼んでくれ、それがパブとしてのルールだ」
「情報だけ買うというわけにもいかないのね」
「元々そういう商売でやってるのよ、パブの掟っていうやつよね」
とりあえずソフトドリンクと簡単な食べ物を頼む。
そしてヒルデがその情報を聞いてくれる。
出された食べ物を適当に食べている間にヒルデがそれを整理する。
こういうときは有能なものである。
「美味しいわね、この国はワインが名産だからぶどうも美味しいわ」
「あとは小麦とかも名産なのよ、パスタなんかも美味しいの」
「パスタの本場とは違いますけど、独自的な感じはありますね」
「ピザとかも美味しいですよ、小麦が名産ですからね」
そうして適当に食べているとヒルデが戻ってくる。
どうやら情報が手に入ったようだ。
「お待たせしました、どうやら北に行ったところにある小国のようです」
「そこに風龍の信仰があるのね」
「でもこの国って風が強いわよ、そこに飛行船で行けるかしら」
「風を突っ切るのは出来ないものなのでしょうか」
それは流石に危険だとエイルは言う。
とはいえ徒歩で行くと時間がかかってしまう。
そこでヒルデが一つ提案をする。
それは高度を低くして飛ぶというもの。
強い風は高度を下げればある程度はマシになる。
それなら強風の中も突き進めるとの事。
「なるほどね、風の弱い低空飛行で行くのね」
「ええ、それなら行けますよね?」
「なんか無茶な気もするけど」
「それはそれですよ、それで行きましょう」
そんなわけで食べ物と飲み物を平らげて飛行船に戻る。
ヒルデに言われた通りに街などの建物に接触しない高さを飛ぶ。
あとは高度をなるべく下げて目的地の小国に向けて飛ぶ。
しばらく飛ぶとその小国が見えてくる。
そこの街の近くに飛行船を停めてその小国の街へと移動する。
そこで改めて情報を集める事に。
「すみません、少しいいですか」
「おや、観光ですか?道でも聞きたいのでしょうか」
「いえ、風龍の事について調べているの、何か知らないかしら」
「何か知っていたら教えていただきたいのですが」
するとその人は東にある研究所に行ってみるといいという。
そこは風力について研究していて、風龍の事も研究しているそうだ。
それにお礼を言いその研究所に行ってみる。
そこで何か得られるだろうか。
「失礼します、風龍の事について聞きたくてきたのですが」
「風龍の?少し待っていてくれ」
「アポなしでも意外と入れるのね」
「世の中は広いもんだわ」
しばらくして研究者が戻ってくる。
そしてその話を聞く。
「風龍の事ですよね、それならここからさらに北にある山に祠がありますよ」
「北の山ですか、ありがとうございます」
「ただその山は奇妙な木が最近生えてしまい危険です、行くのならお気をつけて」
「ありがとう、とりあえず行ってみるわ」
それからもその山についての話を聞く。
話を一通り聞いた上でその山へ行く事になった。
「その奇妙な木が気になるわね」
「水に弱いって聞いたけど」
「一応水を用意していきますか」
「それがよさそうね、行く前に水を買うわよ」
そんなわけで水を少し買っておく事に。
水を買ったらその山へと向かう。
奇妙な木とはなんなのだろうか。