表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/230

雨の降る荒野の国

雨龍の信仰のある地へとやってきたアレイシャ達。

その国は荒野と砂漠の国であり情勢も不安な国。

だが荒野と砂漠の国であるにも関わらず雨が頻繁に降るという。

それは雨龍の信仰の地だからなのだろうか。


「ここがその雨龍の国なのね」

「ええ、ここトリクストンは荒野と砂漠の国でありながら降雨が多いそうです」

「それってやっぱり雨龍のせいなのかしら」

「とりあえずは情報収集ですね、参りましょう」


そうして街へと繰り出す事に。

街へ入って分かるが争いの痕跡が多数見られた。


「どうでしたか」

「駄目ね、こっちは収穫なしよ」

「こちらもです、やはり一般市民は知らないのでしょうか」

「だとしたらやっぱりパブに行くべきかしら」


とりあえず今回も一般市民では収穫はなさそうなので、パブに行く事に。

パブは世界のどこでも情報屋の仕事もしているので、頼るべき場所だ。


「おう、いらっいしゃい、注文は?」

「情報が欲しいのですが、あと軽い飲み物を人数分もらいます」

「少しお腹が空いたから軽い食べ物もお願い」

「情報は雨龍の事について訊きたいのだけれど」


その注文を受け軽い料理と食べ物を出される。

この国の名物はスパイスで味をつけ炒めた鶏肉と豆の炒めものだ。


鶏肉は世界のどこでも安定して供給されるので名物料理に組み込まれやすい。

なおヒルデの話ではこの国は宗教的な理由から豚肉が食べられないそうな。


前のリンデの国では同じ宗教的な理由で牛肉が食べられなかった。

そういった国独自の宗教的な理由で食べられない食べ物もあるのが宗教なのだ。


「美味しいわね、これ」

「はい、スパイスが効いていてそれでありながら肉も豆もしっかりしています」

「鶏肉は安定して供給出来る肉だから世界的な消費量もダントツなのよね」

「でもシンプルなものが名物なのね、国独自の感じはするけど」


確かに料理はその国を示すものの一つでもある。

だが家庭的な料理は意外と名物にはなりにくいという。


その代わり大衆向けの料理なら家庭の味でも名物になるとか。

この国は主に香辛料を使った料理が名物なのだそうだ。


「お待たせしました、どうやら雨龍の信仰は東部にあるそうですよ」

「東部?そこにある街とか部族とかそういうの?」

「でしょうね、そこに何があるの?」

「それを知ってからよね」


ヒルデの話では頭部にある小規模な街にその信仰があるそうな。

この国は元々宗教対立も激しい国だ。


そしてその小規模な街にはそれらとは別の独自の信仰を持つ部族がいるそうだ。

その信仰こそが雨龍の信仰らしい。


「ならそこに行ってみましょう」

「食べたらすぐにでも飛ばしてあげるわよ」

「ではそうしましょう、早く食べてしまいますか」

「焦らなくも逃げないけどね」


そうして食べ物と飲み物を完食する。

そのあとは飛行船で東部へと飛ぶ。


その道中で比較的強い雨が降り始める。

出たときには雨雲すらなかったのにである。


「ここがその雨龍の街なのかしら」

「ここに来る途中で突然降り始めたわね、今も降ってるし」

「とりあえず話を聞きに行きましょうか」

「ですね、そういたしましょう」


そんなわけで情報収集を開始する。

早速第一街人を発見し声を掛ける。


「すみません、少しお話よろしいですか」

「おや、ここに外からのお客とは珍しい、何かご用ですか」

「雨龍の事について訊きたいんだけど」

「ここがその雨龍の信仰がある場所なのよね?」


その話に街人は確かにそうだと言ってくれた。

そして祠の場所についても教えてくれた。


「祠ならさらに東にある岩山地帯にあるよ、ただ長に許可をもらわないと駄目だよ」

「そうですか、ならその長に話を聞いてみます」

「長の家とかはどこかしら」

「どこにあるか分からないし」


長の家は街の北西だという。

街人にお礼を言いその長の家へと向かう事に。


「にしても雨が止む気配すらないわね」

「流石は雨龍の国ね」

「荒野と砂漠の国なのにね」

「まさに噛み合わないという事ですよね」


そんなわけで長の家へ向けて歩く。

長とはどんな人物なのか。


そしてしばらく歩きその家へと着いたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ