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紫龍の国

アナスティアの病気も完治して次の紫龍の国にやってきたアレイシャ達。

その国は灼熱の国とも言われるリンデの国。

平均気温が高く夏は凄まじい熱波が襲う事もあるらしい。

そんな紫龍の国で紫龍について訊いてみる事に。


「この国あっついわねぇ、今は夏じゃないのに」

「仕方ありませんよ、元々砂漠の多い地域ですし夏じゃないだけマシです」

「とりあえず紫龍について訊いてみましょ」

「そうね、ほら、行くわよ」


そうして街で紫龍について訊いて回る。

だがこれといった情報は得られずじまいである。


「駄目ね、収穫なしよ」

「こっちもね、廃れた信仰なのかしら」

「とりあえず何か食べてから考えますか」

「賛成、おなか空いたわ」


そんなわけで適当な店を探す。

ちなみにこの国はカレーが毎日食卓に出るぐらいのカレーの国らしい。


とはいえヒルデの話では世界的に一般に普及してるカレーはこの国のものではないとか。

世界で一般的に食べられているカレーは西の国で生まれたものらしい。


「カレーのお店が多いわね、本場の味ってやつなのかしら」

「世界で一般に食べられているカレーはこの国のものではないですよ」

「確か西の国で生まれたカレーが世界での主流なのよね?」

「なら本場の味を食べてみましょうか」


そんなわけで数あるカレー店から適当に選び店に入る。

そこでカレーを注文するのだが、そこでもヒルデの豆知識。


この国におけるカレーは主にスープのような感じらしい。

ライスやナンは一般的にこの国ではカレーと一緒には食べないという。


さらに家庭における独自のスパイスの配合もあり家庭の数だけカレーがあるそうな。

とはいえ外国からの客向けとしてナンやライスも提供しているらしい。


「それにしても紫龍の事を調べる前にカレーね、本場も気になるわ」

「とりあえず注文しますか、お好きなものをどうぞ」

「カレー、わくわくします」

「フィセアはカレーははじめてなのね」


そうして注文をしてしばらくしてカレーが運ばれてくる。

この国のスタイルとしては小分けされた複数のカレーを楽しむスタイルだ。


そんなカレーを楽しみつつ話を続ける。

すると店のオーナーが声をかけてきた。


「お客さん、紫龍について調べているのですか?」

「そうだけど、何か存じているのかしら」

「知ってるなら聞きたいのだけど」

「教えてもらっていい?」


オーナーの話では紫龍の信仰は都市部では廃れてしまっているという。

この国の一般的な宗教自体歴史も古く、紫龍の信仰は少数らしい。


だが信仰自体は根強く残っているそうで、都市部から離れた場所にはあるらしい。

行くのなら北部にある川を越えた先の小さな街に行ってみるといいという。


その周辺は紫龍の信仰も残っていて探しているものもあるだろうと。

そうアドバイスをくれた後ラッシーを無料でサービスしてくれた。


そのあとはカレーを完食してその言われた地域に向かってみる。

飛行船に乗り込み北の川を越えてみる事にした。


「あっ、見えてきたわ」

「たぶんあそこよね?行ってみましょう」

「当たりだといいですが」

「当たって砕けろですね」


そんなわけでその小さな街へ入る。

そこで話を聞いてみる事にした。


「紫龍の事かい?それなら北の古い遺跡にあるよ、でもあそこは修練の場でもあるし」

「修練ですか?」

「でもそこには自由に入れるのかしら」

「それはどうなのかしら」


街の若者曰く立ち入り自体は自由らしい。

ただ修練場も兼ねているので、祠に行くのは結構大変だとか。


若者が信仰を示す事も兼ねての修練が一年に一度あるという。

行くなら行っていいが修練を突破しないと祠には辿り着けないと言われた。


それはそれで少し面白そうでもあるので、その修練場に向かう事に。

今回は骨が折れそうだ。


「修練ね、やってやろうじゃない」

「面倒な場所にあるものですね」

「そういう文化なのよ、きっと」

「面白い話もあるものですね」


そんなわけで北の遺跡へと向かう。

修練とは何をすればいいのか。


知恵も体力も要求されるその修練に挑むのである。

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