薬作りに奔走
魔女の火柄に魚人薬を作ってもらうために材料を集めるアレイシャ達。
まず海の水を求め海に行ったところで人魚に止められてしまう。
水をくれる交換条件として星光のクシを要求された。
一旦星の光を集められる瓶を求め火柄の下へ戻ってきた。
「というわけなの」
「なるほどね、ならこれを貸してあげる、夜に高い場所で使いなさい」
「この瓶に星の光を集めるのですね」
「とりあえず借りていくわね、明日には持ってくるわ」
そうして街に移動する。
そのまま宿を確保して夜を待つ事にした。
「さて、星の光は私が集めておきます、みなさんは寝てていいですよ」
「そう?なら任せるわ」
「ヒルデはこういうときは頼りになるものよね」
「では我々は先に休んでおきますね」
皆が寝静まった夜にヒルデは宿の屋根に移動する。
そこで瓶に星の光を集める事には成功したようだ。
「おはよう、ヒルデ」
「おはようございます、星の光は集めておきましたよ」
「本当にやったのね、というかこの瓶どういう仕組みなのかしら」
「とりあえず持っていってクシを作ってもらいましょうか」
そうして瓶を持って火柄の下へと戻る。
そこで瓶を渡して少し待っているように言われる。
「お待たせ、これが星光のクシよ、貴重なものだから壊さないようにね」
「どうも、では今度こそ行って参ります」
「材料全部集めたら改めて来るから」
「いろいろすみません」
今度こそはという事であの海岸へと移動する。
そこで人魚にそのクシを見せてみる。
「どうかしら」
「確かに星光のクシね、それじゃ水をあげるから少し待ってて」
「やっとね、水だけで手間が…」
「この近海の水が綺麗なのもなんか納得した気がするわね」
それから少しして人魚が少し大きめの瓶に水を入れてくれる。
これでキラビス海の水は確保である。
「また機会があったら遊びにきていいから」
「そうね、機会があったらそうするわ」
「では失礼します」
「次は砂鳥の卵を探すわよ」
とりあえずなんとか水は手に入れた。
次は砂鳥の卵を探すべく海岸を調べて回る。
すると話にあったでっぱりを見つける。
申し訳ないと思いつつもそのでっぱりを掘り起こしてみる。
「あったわ、卵よ」
「これが砂鳥の卵ね、間違いないと思うわ」
「あとは尾長鳥の巣ですね、街の東の岩礁地帯でしたか」
「時間はありますしそこに行きましょう」
そのまま街へ行きそこを東へと抜ける。
東に少し歩くとそこには立派な岩礁地帯があった。
巣があるのは高い場所。
とりあえず巣を作っている鳥を探す事に。
岩礁地帯を少し歩いてみるが巣はなかなか見つからない。
そんな中岩礁の高い場所に鳥の巣を見つける。
「あれが尾長鳥の巣じゃないの?」
「近くにそれが飛んでいますから間違いないと思いますよ」
「でもどうやって取りに行くの?登るにしても危険すぎるわよ?」
「なら私が行ってきます、少しお待ちを」
そう言うとゼスフィが翼を広げ巣に向けて飛んでいく。
大きな悪魔の翼である辺り死神というのは本当っぽい話である。
そのままゼスフィは巣に近づき、鳥をなだめつつ巣を回収する。
鳥は襲う気配もなくゼスフィがゆっくりと下りてくる。
「確保してきましたよ」
「本当に死神だったのね」
「今になってあれですが信じる事にしますよ」
「とりあえず材料は揃ったわ、火柄の小屋に戻るわよ」
そんなこんなで材料を揃える事には成功する。
その足で火柄の小屋に戻り材料を見せてみた。
「ふむ、確かに揃えたみたいね、いいわ、少し待ってなさい」
「思わぬ時間を使ったわね」
「でも面白い経験が出来たからいいじゃない」
「アレイシャ様は少々楽観的ですね、やれやれです」
それから待つ事数十分。
火柄が薬を完成させたらしく、その薬を瓶に入れてくれる。
「この薬は一日で効果が切れるわよ、あと飲む量は少しで効果があるから」
「ありがとう、それじゃ行ってみるわね」
「いろいろ感謝します」
「ありがとね、世話になったわ」
そうして小屋を出て祠のあるという海へと向かう。
その海で水龍の信仰について何が分かるのか。
海に潜るという面白い経験も出来そうである。




