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帰らずの炭鉱夫

銀山の街で一夜を明かし改めてヒルデの事を調べる事に。

アレイシャ達は街の人に話を訊いて回る。

だがそれらしき情報は得られず。

そんな中酒場のマスターに訊いてみてはどうかと言われる。


「酒場のマスターね、一応行ってみましょ」

「ですね、行かないよりはマシです」

「お酒飲みたいわねぇ」

「昼間っからお酒とか勘弁しろっての」


とりあえずは酒場へ。

そこで早速それについて訊いてみる。


「ヒルデ…んー、どうだったかなぁ」

「二年前ぐらいだと思うからやっぱり覚えてない?」

「一応知っているかと思って」

「二年前の記憶なんて曖昧でしょ」


そんな中何かを思い出したようだ。


「思い出した、ここかに北西にあるエアポートに行ったな」

「エアポート?そこからどこへ?」


マスターの記憶によれば高山の街へ行ったという。

そこは貴重な鉄鉱石などが採れる場所らしい。


「北西にあるエアポートから高山の街…つまり山の上?」

「だと思うぜ、覚えてる限りじゃ金を貯めてるみたいな事を言ってた」

「お金を貯める…何するのかしら」

「なんにしてもありがとう」


お礼を言い店を出ようとすると一人の炭鉱夫が駆け込んでくる。


「すまん、エゲルは戻ってるか?」

「エゲル?先日銀山に入ったとは聞いてるが」


どうやら何かあったようだ。


「奥さんの話じゃ三日も戻ってないらしい」

「三日も?落盤の話は聞かないしどうしてだ?」


どうやらエゲルという炭鉱夫が銀山から戻らないらしい。


「あの、なら私達が様子を見に行きましょうか?」

「そういやお嬢さん達見た感じ騎士か、なら頼んでもいいか」

「どうせ何かあるとは思ってたから構わないわ」

「助かる、銀山は街の北にある、頼むぞ」


そうして街の北にある銀山へ向かう。


「相変わらずよね、セクネス」

「困っている人を見過ごすのは騎士の精神に反しますから」

「お人好しねぇ、騎士様ってみんなこうなの?」

「まあそういうのも騎士の職務だもの」


そう言っているうちに銀山へと入る。

中は比較的広く道が複数に分かれていた。


「三日も戻らないとなるとそれなりに奥よね」

「だと思うけど、当てなんかないわよ?」

「とにかく行ってみましょうか」

「この行き当たりばったりがセクネスよね」


そうして銀山の奥へと進む。

奥へと進むもののエゲルに関するものは見当たらない。

すると人為的に作られたと思われる道を見つける。


「ここ、明らかに怪しいわよね」

「この先でしょうか」

「危険な香りがするわね」

「それでも行くのみよ」


その明らかに怪しい道の先へと進む。

その道の先は今までとは違い人の手は入っていないようだ。


「ここ新しい道かしら」

「そうだと思います、人の手による補修や修繕がされていません」

「とにかくさっさと行くわよ」

「何なのかしらね、ここ」


その道を奥へと進む。

すると壁から何かが出てきた。


「これって…レアメタル?銀山なのに」

「レアメタルの鉱脈ですか」

「これは怪しいわ」

「奥にいる気がする、行くわよ」


奥へと進んでいくと一人の炭鉱夫が壁を掘っているところに遭遇する。


「あの、すみません、エゲルさん…ですか?」

「ん?そうだよ、君達は?」

「あんたが三日も戻らないって聞いて探しにきたの」


それにエゲルは驚いていた。


「三日も…はは、ごめん、新しい鉱脈を見つけて夢中になってたよ」

「そこにあるのってレアメタル?」


エゲルもレアメタルを大量に掘り当てていた。

とりあえず事情を説明して帰る事に。


「そうだね、流石に疲れたし」

「ならさっさと戻るわよ」


そうしてエゲルを連れて銀山を出る。


「あとは自分で説明なさい、それとあの鉱脈の事も話すのよ」

「うん、世話をかけてごめん、お礼にこれをあげるよ」

「レアメタル…ならもらっておきます」


そうしてエゲルは家に帰っていった。

お礼のレアメタルは使い道もないので換金してしまう事にした。


そのあとは街をあとにして北西にあるエアポートへ向かう。

そこから行ける高山の街へと飛空艇で移動するのだ。


その街は貴重な鉱石の産出場所。


ヒルデにはまだ追いつけそうにない。

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