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気になるニュース

イハレア国内を旅するアレイシャ達。

南から入国したためなのかもう首都についてしまった。

今のところあのマントの女も姿を見せないので、そのまま観光する事に。

そんなこの首都で気になるニュースを見つける事となる。


「なんかもう首都なのね」

「イハレアの中部なのよ?南から入国したからよね」

「せっかくの首都ですし観光でもしませんか」

「そうね、せっかくだもの」


そうしてそのまま観光をする事となった。

何もないというのも今までからしたら逆に違和感はあるが。


「食べ物はやっぱり美味しいわね」

「首都ですからね、品揃えも豊富ですよ」

「でもこの国は平和よね、国としてしっかりしてるからかしら」

「少なくとも治安はそれなりですよ、いいとは言えませんけど」


治安は悪くはないがよくもないと言うところか。

男性が女性を口説いている場面をよく見る。


国民性なのだとヒルデは説明する。

とはいえノリの軽さにはどうにもついていけていないようである。


「せっかくなので学食でも行きますか?この時間なら開放されているはずですよ」

「あら、いいわね、以前言ってたのも気になってたし行ってみましょ」

「流石に今回は加減しなきゃね」

「エイルは本当に加減しなさい」


そんなわけでこの首都にあるそれなりに大きな大学へ向かう。

そこは一般人も普通に入れるようで、学生に混じって市民の姿もあった。


そんな市民達も学生と交流しているのか親しげに話している。

アレイシャ達はそのまま校内に入り学食へ向かう。


そこで見たものはリーズナブルかつ食べごたえのある食事。

学生に混じって料理を頼みしっかりと食す。


外国人だからなのか学生からも興味があるような目で見られた。

やはり外国人は国などに関係なく興味深く映るのだろう。


そして食事を終え首都の観光に戻る。

そんな中街の売店で気になる新聞が目に入った。


「ねえ、これ」

「なになに、バルディスタで新たな遺跡が発見される…国としても調査を開始…」

「バルディスタの新たな遺跡ですか、少し気になる話ですね」

「おい、立ち読みするなら買ってくれないか?」


注意されてしまったのでとりあえずその新聞をお買い上げする。

そして近くの公園でそれを改めて確認する事に。


「それで新しい遺跡って?」

「これは…この写真です」

「これって…どうにも引っかかるわね」

「この遺跡は何なのでしょうか」


その遺跡の写真には以前見た神像と同じ壁画が映っていた。

それはゼスフィの言う名もなき龍の神の姿。


その遺跡にはなにかがある。

天使様の事も気になるものの、この遺跡も気になる。


アレイシャは少し引っかかっているので、あえて提案する。

一旦バルディスタに戻らないかと。


旅自体はそれを確認したらまた再開すればいい。

その提案に対して仲間達は別に構わないと言ってくれる。


だがここからバルディスタまでは飛行船でも最低二週間の飛距離だ。

そのためには燃料を買い占めるぐらいしなくてはならない。


国の方には申し訳ないと言いつつもヒルデがその燃料を買い占めてくれた。

そのまま飛行船に戻りバルディスタに向けて飛び立つ。


ただ飛行し続けるのは危険なので途中で何度か着陸と離陸を繰り返す事となる。

バルディスタへの帰路につくべくその空を進む。


「それにしてもなんでこんな遺跡が出たのかしら」

「分からないですね、バルディスタにはそういう信仰はなかったはずですが」

「私は詳しく知らないけど、バルディスタってエメラダ教よね?」

「はい、主な宗教はエメラダ教になりますね」


突然とでも言うべきそのニュース。

何かに引き寄せられているのか、アレイシャは少しざわざわしていた。


「あと以前手に入れたやつ届けておきましょ」

「望むものをくれるとか言ってたけど、何をもらおうかしら」

「他のものに関してはまた探してみるしかないけど」

「なんにしてもバルディスタで何かがありそうですね」


そうして飛行船はバルディスタへ向けてその空を進む。

道中休息も挟みつつ久しぶりのその国へと向かう。


神像と同じ壁画が映っていたその遺跡は何なのだろうか。

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