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三度任務

エルベリア国内を旅するアレイシャ達。

首都まではあと小国で三つだとエイルは言う。

そしてこの小国で再びあのマントの女が接触する。

そこで言われる任務とは。


「いい天気ね、暑いけど」

「海に面した国ですからね、仕方ないかと」

「こういう国は暑いものなのよ」

「流石に暑いんだけど、カラッとしてるだけマシよね」


カラッとした暑さ。

つまり夜になれば涼しいという事である。


「それで、首都まであとどれぐらいなの」

「あと三つね、この国は首都周辺は小国も土地が広いから」

「つまり土地は広いので小国としては大きいという事ですね」

「なるほど、国土の広さという事ですか」


なんにしても首都入り前に準備などはしておいた方がいい。

いつ次の任務が入るかも分からないからだ。


そうして街を適当に散策しているとその姿が目に入る。

そいつはこっちに来いと誘っているようだ。


エロイーズとアレイシャは適当に理由をつけてその場を離れる。

マントの女は次は何を言ってくるのか。


「それで、次は何をすればいいのかしら」

「そう焦るな」

「でも任務なのよね」


マントの女は一呼吸置き任務を告げる。

やはりそれは首都でやるもののようだ。


「次の任務は首都にあるエスナダ教会の地下、そこへ行きなさい」

「教会の地下?そこに何があるのよ」

「任務って言うからにはそこに何かがあるのよね」


マントの女曰くそこには闇があるという。

その闇が何なのかは教えてはくれなかった。


だが過去のパターンからしても何かがあるのは確定だろう。

それがマントの女の言う闇というものなのだろうから。


「では任務は確かに伝えたわ、それじゃ」

「行っちゃったわね」

「首都にあるエスナダ教会の地下ね」


とりあえずその任務を確認する。

そうした上でアレイシャ達は仲間の下へと戻る。


「お帰りなさい、遅かったわね」

「まあ、うん」

「出来れば隠し事はして欲しくないのですが」

「ごめんなさいね」


なんにしても街の散策を再開する。

すると露店で美味しそうな炭酸水を見つける。


喉も乾いていたのでとりあえずそれを買う事に。

店の人曰く新商品らしい。


「この炭酸水美味しいわね」

「新商品だと言っていましたが」

「これ果物の味がついてるわよ」

「本当ですね、暑さ対策にはよさそうです」


そうして炭酸水を飲み干し街を再び見て回る。

それはそうと先日のヒルデの事を改めて訊いてみる。


「私の右手を石にした奴ですか?そうですね、仮面をしていたので素顔は見ていません」

「つまりどこかの暗殺者とかそういう類なのかしら」

「でも魔法薬で治せない石化を使える暗殺者なんて私は聞かないわよ?」

「どこかの国の一子相伝の技術とかでしょうか」


なんにしてもそんな高等な技が使えるという事が不自然だ。

少なくとも人間ではない、特にゼスフィはそう思うしかなかった。


ゼスフィは魔物の石化は簡単に治せると知っている。

それも永続の石化でもないという事も承知の上だ。


つまりヒルデの右腕を石化させたのはもっと高等な存在である。

それが出来るとしたら人にあらざる何かだろうと考える。


「メデューサは睨みつけた相手を石にするとか言うけど」

「でもメデューサって一発アウトよ?右手だけとかそんな器用な真似出来ないわ」

「でしょうね、つまりそれなりに知能のある相手という事ですよ」

「器用な相手…誰なのかしら」


そんな相手の事も考える。

分かっているのは特定の部分だけを狙える技術を持つという事。


それは確定だろうという事。

やはり何者なのか気になってしまう。


「なんにしてもそいつに出会ったらリベンジかましてやります」

「ヒルデらしいわね」

「女傑よね、完全に」

「でもリベンジで勝たないとヒルデの気は晴れないと思うし私は賛成よ」


そうしてその相手については少し考える事に。

そして今日はここで宿を取る。


「では今日はここで宿を取る事にしますよ」

「了解、次は首都前ね」

「それじゃ一旦各自自由よ」

「ええ、それじゃ宿でね」


そうして今日はここで休む事に。

次の任務は首都にあるエスナダ教会の地下。


そこに何があるというのだろうか。

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