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海は目前

エルベリア国内を旅するアレイシャ達。

海に面した小国までもう少し。

そのため現在いる小国で買い物を済ましてしまう事に。

海でのバカンスに必要なものを買いに出かけるのである。


「バカンスってやっぱ泳ぐのよね」

「当然です、まあ今回ばかりは鍛えたりはしませんよ」

「あら、バカンスだからそれはなしよね」

「ヒルデさんは厳しそうですからね」


そうして水着を扱う店へと移動する。

海に面した国だからなのか爽やかな雰囲気である。


「ふーん」

「それでどうします?やはり過激なものにしますか?」

「なんでそういう方向に行くんですか」

「あら、あたしは過激なのも歓迎よ?」


アナスティアは何気にノリノリである。

とはいえ今のメンツは肌の露出はあまり好まないようで。


「私はこれでいいわ」

「ダイバースーツ…エロイーズはそれでいいの?」

「ならあたしはやっぱりセクスィーなやつね」

「アナスティアは本当になんというのか」


とはいえヒルデも軍隊で訓練の際に着るようなタイプを選んでいる。

エイルもビキニには目もくれず競泳タイプの水着をチョイスしていた。


そういうところは鍛えているからなのだろうか。

アレイシャとセクネスは結局パレオに落ち着いたようだ、なおゼスフィは不要らしい。


「では支払いは私が持ちます」

「あら、嬉しいわね」

「ヒルデってお金持ってるわよね」

「多分貯めてたのよね?」


なんにしてもそういうわけで水着は全員分お買い上げである。

海に面した小国へは明日の朝飛び立てばちょうどいい時間に着くらしい。


そんな事もあってか今日はこの小国で宿を取る事になった。

買い物は済ませたのであとは自由時間である。


「にしてもこの国って観光客とか多いの?」

「そうですね、対岸の国のほうが観光客は多いとは思いますよ」

「イハレアは観光とかも盛んな国だものね、この国よりも」

「へぇ、だとしたらこの国なら人は少なさそうですね」


対岸の国は観光産業も盛んな国らしい。

つまりこっちの国なら人は意外と少ないと予想されるとか。


とはいえその理由としては北のルートが危険な事。

そしてこの国へ入国するルートが国の知名度の問題などもある。


そのためエルベリアにバカンスに来る人は意外と少ないらしい。

だが夏ともなれば海は人で賑わう事も多いそうだ。


「やっぱ知名度って大切なのねぇ」

「そうね、実際チェンワ国なんかも知名度だけは高いから」

「観光客を呼ぶには宣伝は必要不可欠なのですよ」

「だとしたらイハレアは宣伝にも力を入れていると?」


エルベリアはそこまで宣伝に力は入れていない。

逆にイハレアは観光客を呼ぶために国が宣伝をしているらしい。


そういう意味でも宣伝は効果があるのだと実感する。

バルディスタも復興が終わったら観光客を呼ぶのだろうか。


「でも観光客って外国に何を見にいくのかしら」

「そうですね、基本的にはグルメだったり歴史的建造物だったりですよ」

「本場の味とか食べにいく人っているものね」

「なるほどね、確かにグルメ旅行っていうのは楽しそうかしら」


海外旅行というのは基本的には現地で美味しいものを食べたりするものだ。

あとはその国の文化に触れる事も大きな目的だろう。


どんなものでも初めて見たものは新鮮に映るものだ。

アレイシャ達も旅の中で見たものが新鮮だったように。


「私達も旅で見たものは新鮮だったものね」

「そういう事です、旅というのは未知なるものとの接触なのですよ」

「ヒルデもいい事言うものね」

「未知なるものとの接触、私達もそれを感じていますね」


そうしてこの旅もそういったものを経験している。

やはり経験とは大きいものだと感じている。


その経験が成長させてくれるのかとも考える。

バルディスタ皇帝が外の世界に触れろと言った理由なのだろうか。


「さて、ではそろそろ宿に行きますよ」

「お腹空いたわ」

「エイルは少しは加減なさい」

「ま、まあそれは…ですよね」


そうして今夜はこの小国で一夜を明かす。

明日の朝には海に面した小国へと向かう。


たまには息抜きという事もあり、バカンスを楽しむ事となる。

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