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恋愛詩篇  作者:
7/8

25~28 「おと」




25「おと」


毎日、毎日、彼はヘッドフォンを付けている。


「何を聴いているの?」


そう思っても、言おうとしても、

何も()く事が出来ない私。

眺めているだけの私。


私がいつものように、授業の準備をしていると。

頭に何かを付けられた。

耳に何かが触れる。

耳から音が聴こえてくる。


「それ、俺が好きな曲。」


振り向いたら、彼が微笑んでいた。




26「すれ違い」


仕事が忙しくて、

なかなか会えない。


顔が見たいのに、

声が聴きたいのに。


この関係は、いつまで続くのかな。

この思いは、変わらないままで、いられるのかな。




27「僕にとって」


君は絶望しか知らない僕にとって、

ひらひら舞って、捕まえることの出来ない、蝶のようだ。


君は闇の中にいる僕にとって、

あの夏の、(はかな)く消えてしまう、花火の光のようだ。


君は黒しか分からない僕にとって、

眩しいとさえ思える、木漏(こも)()のようだ。


君は氷のように冷えきった僕にとって、

優しく暖めてくれる、蝋燭(ろうそく)灯火(ともしび)のようだ。


君は僕にとって、

とても、とても、大切な存在。




28「出会いから別れまで」


君との出会いは、偶然だった。

偶然に、出会った。

出会って、好きになった。

好きになって、一緒にいた。

一緒にいて、すれ違った。

すれ違って、心が冷めた。

心が冷めて、好きでいられなくなった。

好きでいられなくなって、一緒にいられなくなった。

一緒にいられなくなって、別れた。

別れは、必然だ。

必然的に、君と別れた。


恋って、何なんだろう。

本当に、偶然で必然だったのか。

好きって、何なんだろう。

それとも、偶然で必然だったのか。




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