21~24 「心拍数上昇中」
21「心拍数上昇中」
君に告白する前も、する時も、返事をもらった時も、後も、
心臓がドキドキした。
君にデートへ誘ったときも、デートした時も、
心臓がドキドキした。
君とキスした時も、した後も、
心臓がドキドキした。
君にプロポーズした時も、返事をもらった時も、
心臓がドキドキした。
君に何かをする時、必ず、僕の鼓動は速くなる。
何でかな……?
きっと、君のことが大好きだから。
22「夕陽」
帰り道、西日が差して、眩しかった。
あなたと帰るのは、これで何回目だろう。
いつもお互い、手を握るのを、ためらっちゃうね。
手と手が触れ合うと、自然と顔が上気して、
顔が赤くなっていないか、って、気になるの。
あなたの顔を盗み見たら、
顔がリンゴみたいに赤かったよ。
……夕陽のせい、かな?
23「キャンバスと色」
今、僕は夢を描いている。
白いキャンパスに、多彩な色を落としていく。
今、僕の瞳には、未来が映っているだろうか。
輝かしい、未来が。
僕の夢を、君は知っているだろうか。
知らないのなら、教えよう。
僕の夢は、君と家族を作ることなんだ。
それまでには、この絵を完成させておくよ。
24「目が合う」
あなたと目が合うと、
どうしていいか、わからなくなる。
だから、どうしても、私は目を逸らしてしまう。
目を逸らした後、どうして、いつも、
こんなに顔が熱くなってしまうんだろう。




