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13～16 「シンデレラ」
13「シンデレラ」
たまには芸能人みたいに
キレイにもなりたい。
たまには御伽噺のような
ヒロインにもなりたい。
だから、今だけ、
あなたといられる、この時間だけ、
お姫様のままで、いさせて下さい。
14「ユキドケ」
君は泣くと、
雪のように とけてしまいそうで、
その震える肩に触れると、
崩れてしまいそうで。
そんな繊細な君を、守りたくなるんだ。
15「つとめて」
前を歩く、君を見つけた。
その後ろ姿に、何かしたくなった。
そっと、君に近づいて、
とっさに、君のフードを掴んだ。
思いっきり、君の頭に被せて、
僕は笑ってやった。
君はちょっと、怒っていたけど、
すぐに、微笑んでくれた。
それは、冬の早朝のこと。
話す為のキッカケが欲しかったんだ。
16「大切さ」
織姫様と彦星様は、
一年に一回しか会えないんだって。
ベガとアルタイルの距離ってね、
14光年もあるんだよ。
私達は会いたい時に会えるよね。
それって、とっても幸せなことだよね。
