L5・L4群における自治政府と代表権問題
1. L5群の定住化と住民代表の必要性(2090〜2120年代)
• 2090年代、L5群には第三世代コロニー(居住用)と「みずほ型コロニー」(農業生産拠
点)が並行して建設され、総人口10万人規模に到達。
• 2110年代にはL5群だけで数十万規模の生活共同体が形成される。学校・病院・自治会的
組織が自然発生するが、法的にはすべてTOTOの直轄行政のまま。
• この時点で住民からは「TOTOに税を納めているのに議会での代表権がないのは不公
平」という声が出始め、住民代表機関設立要求運動が起きる。
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2. L5群の代表権要求(2120〜2140年代)
• 2120年代:L5群人口は50万人を突破、完全に一つの「都市国家」に匹敵する規模とな
る。
• 住民たちは「我々はもはや移民ではなく定住民だ」として、TOTO議会に議席を要求。
• 日本・豪州・インドなど主要加盟国は「一理あるが、コロニーに議席を与えると地球国
家との均衡が崩れる」と反発。
• 妥協策として、2140年代に「L5群自治評議会」が設立。
• 各コロニーから選出された代表で構成され、教育・医療・住宅管理などの内政的自治権
を行使。
• ただし外交・軍事・財政の最終権限はTOTOが保持。
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3. L4群の進出と対抗意識(2130〜2150年代)
• 2130年代:L4群にも農業・居住複合コロニー建設が始まり、2150年代には人口20万人
規模へ。
• L5群に比べ新興だが、早い段階から「L5の二の舞になりたくない」として強い自治要求
を掲げる。
• L4群は「TOTOの一方的な直轄支配ではなく、コロニー自治とTOTO本部の協議による共
同統治」を主張。
• この流れでL4群にも「L4群住民評議会」が設置される。
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4. コロニー群の連携と「宇宙連合」構想(2150〜2170年代)
• 2150年代にはL5群とL4群の人口が合わせて100万人を突破。
• 両群の自治評議会が共同で「宇宙住民会議」を発足。
• 目的は、居住者全体の利益をTOTO議会に対して訴えること。
• 実質的には「コロニー群の共同議会」として機能し始める。
• これにより、TOTO加盟国の中には「コロニー群は国家に準ずる代表権を得るべき」と
いう声と、「宇宙に国家を作らせるのは危険」という懸念が対立。
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5. TOTO議会での代表権問題(2170年代〜)
• 2170年代、ついに「L5群・L4群にTOTO議会での議席を与えるか」が正式議題となる。
• 賛成派:
• 「人口100万超の共同体に代表権がないのは非民主的」
• 「税金を納める住民に政治的発言権を与えるのは当然」
• 反対派:
• 「宇宙に準国家を作れば独立運動を誘発する」
• 「国家とコロニーを同列に扱えば制度が崩壊する」
• 妥協として、**「観察議席」**が導入。
• L4・L5群は議会に代表を派遣し発言権を持つが、投票権は限定的。
• 実質的には「準加盟国」のような位置づけとなる。
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まとめ
• L5群 → 内政自治権を確立し、TOTO議会への代表権を要求。
• L4群 → L5群を反面教師として、より強い自治と共同統治を主張。
• 2170年代以降、「宇宙コロニー群を国家と同等に扱うか」がTOTOの根本課題となり、
これがやがて TOTOからOSTOへの改組 を呼び込む大きな要因となる。




