高天原戦争・戦後処理(2328〜2335年)
1. 高天原の崩壊と占領(2327〜2328年)
• 2327年冬、OSTO軍が高天原を制圧。
• 保安警察幹部の大半は自決、残存部隊は無条件降伏。
• 市民は極度の飢餓と疲弊状態であり、**「解放軍」**としてOSTO軍を歓迎する姿も見ら
れた。
• 高天原コロニーはその後、
**「国際管理領」**に指定され、OSTO直轄統治下に置かれ
る。
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2. 戦犯裁判
• 2329年、名古屋で**「高天原戦争犯罪裁判」**(通称:天原裁判)が開廷。
• 主な罪状:
• 隕石投射によるオーストラリア・朝鮮半島攻撃
• 「地獄の槌」事件によるアフリカ大惨禍
• 高天原市民への人道犯罪(強制徴発・粛清・飢餓放置)
• 保安警察指導部・宇宙軍司令部の生き残りが起訴され、十数名が死刑、その他は終身
刑。
• ただし末端兵士や市民は「被害者」とみなされ、責任追及は免れる。
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3. 高天原市民の処遇
• 約1,200万人の高天原市民は、復興のために段階的に再編成。
• 一部は地球圏(L2・L3農業コロニー)へ移住。
• 一部は高天原残存区画で再建事業に従事。
• 高天原の「国」としての存在は完全に消滅し、**「一コロニー群としての自治」**に縮
小。
• 高天原市民の間には「我々は加害者か被害者か」という苦悩が残る。
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4. 火星独立派の処遇
• 火星では赤い都市が壊滅的打撃を受け、独立派は降伏。
• 多くの指導者は裁判にかけられたが、高天原ほど厳しい刑罰ではなく、追放刑・永久政
治活動禁止に留まる。
• 火星社会自体は分裂したままで、OSTOの統治下に置かれる。
• しかしこの時点で、「火星人」という新しいアイデンティティが確立。
• 戦後100年に続く「火星独立運動」の萌芽が生まれる。
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5. アフリカ大惨禍の処理
• 「地獄の槌」の破片が落下したコンゴ盆地は壊滅状態。
• 放射性物質と衝撃で生態系が崩壊、数百万の難民が発生。
• OSTOは「アフリカ特別再建計画」を発動するが、戦後の疲弊で十分な支援はできず。
• 結果、アフリカ中部は再び「人類の傷跡」として長期的荒廃地帯となった。
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6. 戦後秩序の再編
• 高天原の滅亡により、宇宙社会の最大の対立は一旦解消。
• OSTOは「戦後秩序三原則」を発表:
1. 宇宙における大規模兵器(隕石投射・小惑星兵器)の禁止。
2. 宇宙コロニーの軍事利用の制限。
3. 火星・地球圏の統治はあくまで国際協力の枠組みに限定。
• 名古屋のOSTO本部は事実上「地球と宇宙の覇権」を掌握することとなった。
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7. 歴史的評価
• 高天原戦争は「人類初の宇宙規模世界大戦」として記録される。
• 戦争の犠牲は推定 約1億人(地球・宇宙含む)。
• 後世の歴史家は、この戦争を「人類が宇宙で国家を作ることの危険性を示した惨劇」と
総括。
• そしてもう一つの評価:
• 「火星人」というアイデンティティが芽生えた瞬間でもあった。
• 高天原の夢は滅んだが、火星独立の夢は残り続けた。




