L1〜L3戦域の最初の宇宙会戦(2319年)
1. 戦略的状況
高天原宇宙軍:独立直後で補給・生産基盤に乏しい。
しかし「寝返ったOSTO艦隊」という即戦力を保持。
目的:L1〜L3の掌握によって科学技術・補給拠点を確保すること。
OSTO宇宙軍:大打撃を受けたが、なお数では優勢。
本拠地は地球・月圏、特にL1の科学研究施設群は「地球圏の頭脳」。
目的:高天原軍を拡散させず封じ込めること。
両軍の思惑が交錯し、最初の大規模会戦は必然的に「L1〜L3コロニー群」をめぐって発
生した。
2. 戦いの舞台
L1(オルフェウス群)
世界最大の宇宙望遠鏡、スーパーコンピュータ群、ASATO本部がある。
科学者・学生・観光客も多い、事実上の学術都市。
L2(アストラシティ群)
居住人口最大、資産階層が住む「宇宙市民都市」。
高天原と文化的にも近く、同調派も存在。
L3(アグリフロント群)
宇宙最大の農業拠点。
食料供給を支配すれば戦争継続が可能。
3. 高天原軍の攻勢(2319年2月)
高天原旗艦 天津甕星 以下主力艦隊がL2方面へ進撃。
名目は「同胞を保護するための進駐」。
一部L2住民・自治評議会はこれに呼応し、港湾施設を開放。
高天原軍はわずか数日のうちにL2の一部を掌握し、補給拠点を確保。
4. OSTOの反撃(2319年3月)
OSTOは即座に大艦隊を編成。旗艦「鳳凰」率いる地球艦隊がL1へ展
開。
目的は「学術拠点の死守」と「高天原軍の分断殲滅」。
L2へ突入する高天原軍を阻止すべく、L1〜L2間で宇宙戦闘勃発。
5. 戦闘経過
宇宙戦闘は「艦砲射撃」ではなく、
レーザー砲撃
レールガン
ミサイル飽和攻撃
ドローン群による白兵戦的突入
が入り乱れる、大規模三次元戦となった。
高天原軍は熟練の艦隊運用で当初優勢を得たが、補給不足で消耗。
OSTOは数で圧倒し、最終的に高天原軍をL2外縁に押し戻す。
6. L3の動向
高天原軍の別働隊がL3アグリフロントを攻撃。
だがL3農業民は「食料を戦争に使わせない」と武装蜂起し、農民自警団 vs 宇宙軍という
奇妙な衝突が発生。
結果、高天原軍は食料拠点の確保に失敗。
7. 戦果と影響
高天原軍:L2の一部を確保したが、補給線を維持できず撤退。
OSTO軍:L1・L3を死守、宇宙の頭脳と胃袋を守り抜いた。
戦闘は数万人の戦死者を出す大規模な流血となり、人類史上初の「宇宙での正面会戦」と
して記録された。
8. 歴史的評価
この戦いは「オルフェウス防衛戦」または「L2会戦」と呼ばれる。
後世には、
「高天原が栄光から没落へ転じた転換点」
「L3の農民蜂起は人類最初の宇宙民衆戦争」
と語られる。




