高天原宇宙軍の誕生
1. 背景
2318年春、「神槍作戦」による隕石投射で、日本・オーストラリアが壊滅的被害を受け
た。
地球世論は高天原を「人類共通の敵」と断定、OSTO議会は「全面軍事制裁」を可決。
しかし高天原には、元々OSTO正規軍の大規模駐留艦隊が展開していた。
名目:火星輸送路・小惑星資源帯の警備。
実態:多数が高天原出身兵士・士官で構成。
2. 寝返りの芽
隕石攻撃で地球が混乱する一方、高天原市民は「救世主」として臨時救国政府を熱狂的に
支持する層が現れた。
駐留艦隊の兵士も同じく高天原出身者。家族が困窮する姿を見続けていたため、忠誠心が
揺らぐ。
一部の士官が密かに「地球のために戦うのではなく、高天原を守れ」と呼びかけ始める。
3. 艦隊反乱(2318年9月)
OSTO本部は、駐留艦隊に「高天原政府打倒作戦」への参加を命令。
これに対し、艦隊の司令部で深刻な対立が発生。
地球出身の高級将校:「命令に従い、即時進撃せよ」
高天原出身の士官団:「家族に銃を向けるのか?」
ついに艦橋で銃撃戦が起こり、司令部は制圧される。
艦隊の7割が臨時政府に従うと宣言、残りは離脱または拘束。
4. 「高天原宇宙軍」の成立
2318年9月22日、臨時救国政府は布告:
「本日をもって、高天原駐留艦隊はOSTOの鎖から解き放たれ、高天原宇宙軍として独立
行動を開始する。我らは高天原を守り、人類の未来を切り拓く軍である!」
艦隊規模:
主力戦艦級:6隻
巡洋艦・駆逐艦:30隻以上
輸送・補給艦:多数
乗員総数:約6万人
旗艦は旧OSTO主力艦「アストラ・マグナ」、これを「高天原旗艦・天津甕星(あまつみ
かぼし)」と改名。
5. 影響
戦略的転換
高天原は一夜にして「宇宙における独自の正規軍」を持つ強国へ。
OSTOは当初「駐留艦隊を即時制圧」と楽観していたが、逆に最大の戦力を失った。
心理的効果
高天原市民は「ついに我らの軍を持った!」と熱狂。
地球では「反逆の牙が我々自身の艦隊から生まれた」と震撼。
6. 歴史的評価
後世には「裏切られた艦隊事件」と呼ばれ、
OSTOにとっては最大の失態、
高天原にとっては栄光の象徴とされた。
• • この瞬間から、高天原戦争は単なる反乱ではなく、人類史初の宇宙戦争へと格上げさ
れる。




