隕石投射作戦「神槍」
1. 作戦の発動(2318年4月15日)
保安警察政権は議会制圧から3日後、極秘裏に計画を実行。
名目:
「高天原を収奪する地球主要国への報復」
「我らが犠牲を知らぬ地球本部に天罰を下す」
対象:日本列島(名古屋周辺)とオーストラリア北部(ダーウィン〜カーペンタリア湾周
辺)。
選定理由:
日本=OSTO本部(名古屋)所在地。
オーストラリア=OSTOの軍事中枢かつ資源拠点。
2. 技術的基盤
高天原は火星資源輸送用に、小惑星牽引・軌道修正システムを既に保有していた。
資源小惑星は直径数十〜百メートル規模、通常は資材分解して輸送。
しかし今回は分解せずそのまま地球へ投下。
推進には核パルススラスター(小型核爆発を用いた加速)が使用され、短期間で軌道変更
が可能。
3. 作戦の流れ
小惑星帯拠点から2基の小惑星を牽引開始。
「神槍一号」:質量5,000万トン、日本列島に向けて。
「神槍二号」:質量3,000万トン、オーストラリアに向けて。
高天原臨時政府は公式には「地球への最後通牒」を発表。
「我らを隷属から解き放て、さもなくば天より裁きが下る」
だが実際にはすでに投射済み。
4. 迎撃と着弾
神槍一号(日本向け)
OSTO宇宙軍は早期に察知し、数百基の核ミサイルと推進装置を用いて軌道修正。
目標から逸れたが、完全には破壊できず、朝鮮半島に落着。
爆発的威力で半島全域が壊滅、数千万人が犠牲。
アジア圏は「地獄の炎の日」と記憶することになる。
神槍二号(オーストラリア向け)
迎撃が間に合わず、2318年6月22日、ダーウィン北方に直撃。
北部オーストラリアが壊滅、推定死者数は500万人超。
南半球全体に気候変動をもたらす規模の惨事。
5. 戦略的・心理的効果
高天原政権の狙い:
「地球諸国に耐え難い損害を与え、交渉の場へ引きずり出す」
「高天原はもはや無視できぬ存在」と誇示。
実際の効果:
たしかに地球社会は大混乱。
だが犠牲のあまりの巨大さに、国際世論は完全に高天原を人類共通の敵と認識。
支援国・同情者は消え、孤立無援の立場に。
6. 歴史的評価
後世の史家の総括:
「神槍作戦は軍事的には恐怖を与えたが、政治的には自殺行為だった」
「この一撃で、高天原は世界史の反逆者となった」
「朝鮮半島の消失と北オーストラリアの壊滅は、宇宙時代最初の大量破壊兵器戦争で
あった」




