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4-10 大決戦

前回の続きになります。

暴走OSとの決戦の場面になります。

 倒したはずの暴走OSメシアの端末、ブラックホールのような渦の中から見える巨大な赤い球体と共鳴して凶悪な魔物へと変貌を遂げ復活。

 しかも、空や大地などの周囲の環境を吸収し更に巨大化。

 目の前に広がる景色は、真っ白な空間が無限に広がる何もない世界。

 残されたのは、巧実や仲間達が乗り込んでいる巨大な人馬へ変形した巨大戦艦と赤い球体の前に立ち塞がる凶悪な魔物へと変貌した暴走OSメシアの端末のみ。

 異様な魔物へと変貌を遂げた暴走OSの端末の新たな姿に、

「まるで、怪獣映画に出てくる凶悪な怪獣っ? それとも、RPGに出てくるヒュドラがラスボスへと進化したのかっ?」

 と思わず言葉に出てしまう重信。

 まさかの暴走OSメシアの端末との第二ラウンド、焦りに表情で対峙する巧実は相手の行動を伺うように間合いを取って牽制する。

 ところが、凶悪な怪物に変貌を遂げた端末は暴れ狂うように龍の腕を伸ばし巧実や仲間達が乗り込んでいる巨大戦艦を一飲みしようと襲い掛かる。

 突然の猛攻に巧実は即座に反応して舵を取ると、暴走OSの端末の猛攻を寸前で避け再び間合いを取る。

 圧倒的な大きさは天井知らずで、巧実や仲間が今乗り込んでいる巨大戦艦がプラモデル並の小ささに見える。

 その上、誰が見ても戦力は圧倒的に暴走OS側が優位。

 不利を強いられる中、唯一頼れるのは機動力のみで気を抜けば確実にやられる状況。

 相手の猛攻を避ける事しか出来ない巧実は、なんとしても相手の弱点を探して勝機を見出そうとする。

 紬久美や艦橋内に居合わせる仲間達は、焦りを見せる巧実を黙って見ることしか出来ず誰一人として言葉を失う。

 圧倒的に不利の中、凶悪化した暴走OSメシアの端末に異変が生じる。

 なんと、暴走OSの端末の腹部が広がりを見せ本体である赤い球体が露わとなる。

 これには、巧実や仲間達も驚愕し思考が止まってしまう。

 そこへ、頭上の大型パネルから智晴の映像が映し出される。

「パパっ、これは一体っ?」

 と紬久美が思わず言って驚きを隠せない中、

「みんな、よく聞いてくれっ! 今っ、ノートPCをイジって暴走OSの防御力を一時的にゼロにしたっ!」

 と智晴の発言で艦橋内の巧実や仲間達が驚きの余り騒然となる。

「ノートPCって、望月先生の部屋にあったヤツっ?」

 と思わず確認する巧実に、

「そうだ、望月先生が所有しているノートPCだっ!」

 と言って間違いないことを主張する智晴は説明を続ける。

「今っ、赤い球体が見えると思う。暴走OSのコアは赤い球体の中だっ!」

「智晴よ、あの巨大な赤い球体は防御壁だというのか?」

「重信さんの言う通りっ! いいか、何とかして防御壁を突破してコアを直接破壊すれば完全に暴走OSを消滅できると同時に拘束されたデータは解放できるっ!」

 智晴の説明を聞いた瞬間、誰もが驚愕すると同時に一筋の光明を見出す。

「今から消滅プログラムを渡すっ! これが最後のチャンスだっ!」

 と智晴の説明が終わると、艦橋内に一本の光り輝くデバイスメモリが浮遊する。

 紬久美が議論を持ち掛けようとしたとき、何も言わずに巧実が強引にデバイスメモリを奪い取る。

「ちょっ、ちょっと、こういうのは話し合ってっ!」

 と説教する紬久美だが、険しい表情を崩すことのない巧実は仲間達に主張する。

「悪いけど、その余裕はなさそうだっ! この仕事、艦長である俺に任せてくれっ!」

 それでも引き下がらない紬久美が反論しようとするが、決意に満ちた巧実の目と議論する余裕のない暴走OSの猛攻を察知したのか、

「分かったわ。その代わり、失敗したら承知しないからっ!」

 と言って任せることにした。

 すると、巧実は自分の思いついた作戦を艦橋内の仲間達に言い伝える。

「これより、本艦はロケットのように段階的に切り離して暴走OSの核を目指すっ! まず、第一段階は転送者達が収容している後部の輸送艇を切り離すっ!」

 そのとき、巨大戦艦を段階的に切り離して身軽にすることを誰もが理解する。

 だが、次の巧実の発言で誰もが騒然となる。

「乗組員は、輸送艇に移動っ!」

 と巧実の発言を聞いた瞬間、誰もが猛反論するほどの騒然となる。

 それでも、猛反論に動じることにない巧実は説得する。

「これは、命を賭けた戦いっ! 乗組員の命を守るのは艦長の仕事だっ!」

 巧実の一言が届いたのか、誰もが反論することなく従うことにした。

 だが、紬久美と重信の二人が志願してくる。

「巧実君、リーダーの立場として残らせて!」

「ワシも残る。副操縦くらいはさせてくれ」

 紬久美と重信の二人が志願を聞いた巧実は、現状を考慮して無言で頷き承諾する。

 乗組員が輸送艇に移動する中、彩が今にも泣き出しそうな顔で巧実に言い残す。

「タク兄っ、絶対戻ってきて……」

 最後に輸送艇に移動する彩の後ろ姿を見送る巧実は操縦桿を握り、

「これより、本艦は暴走OS本体を目指して特攻するっ! 本艦、全速前進っ!」

 と己に言い聞かせるように号令を掛け巨大戦艦の速度を上げる。

 同時に、後部を切り離し人馬から人型へと変化。

 切り離された後部は輸送艇へと変形すると、全速力で暴走OSメシアから離れて行く。

 暴走OSが逃げ出す輸送艇に目が入った瞬間、捕まえようと龍へと変形した腕を伸ばして強引に捕らえようとする。

 だが、巧実は輸送艇の脱出を手助けするように集中砲火で阻止。

「やいっ、暴走OSっ! こっちを真っ先に倒さなければ相当ヤバいぜっ!」

 と言って挑発しながら攻撃する巧実は、徹底的に輸送艇の避難をアシストする。

 離れ行く輸送艇、当然ターゲットを巧実が攻撃の手を緩めない人型の巨大戦艦に変更し猛攻撃。

 険しい表情を崩すことのない巧実は、暴走OSの猛攻を何とか凌ぎながら本体である赤い球体へと距離を徐々に縮める。

 だが、暴走OSの猛攻で脚部の右側の脚部を失い、追い打ちを掛けるように左側の大きな翼も失ってしまう。

 それでも、暴走OSの本体へ接近する巧実の操る巨大戦艦。

 しかし、暴走OSの腕として動き回る龍の一体が巧実の操る巨大戦艦を大きな顎で捕らえ退路を完全に奪ってしまう。

 最早、脱出は不可能かと誰もが思った。

 そのとき、捕まっている状態の巧実の操る巨大戦艦の武器にしていた潜水艇が赤い球体に目掛けて投げ槍のように放たれる。

 猛スピードで突進する潜水艇に、想定外だったのか暴走OSが対処できずフリーズ状態。

 その間、巨大戦艦から翼竜ワイバーン一体とゴーレム一体が一足先に脱出した輸送艇に向かっている。

 間違いなく、紬久美が操る翼竜と重信が搭乗しているゴーレムである。

 どうやら、紬久美と重信の二人は脱出したようだ。

 突進により赤い球体に突き刺さった潜水艇の先端から巧実の操るゴーレムが姿を現し、

「間違いないっ! あの光る球体が、暴走OSメシアの真の本体のようだなっ!」

 と言って頭上を見上げて確認する巧実。

 見上げた頭上の先には、太陽のように眩しき輝く光源が巧実の目に入る。

 光源から聞こえる鼓動、暴走OSメシアの真の本体と確信する巧実は愛機のゴーレムであるタダカツを飛び上がらせ本体を目指す。

 当然、身の危険を感じた暴走OSメシアの本体から亡霊を多数出現して妨害する。

 それでも、多数の亡霊を倒しながら突き進む巧実の操るゴーレム。

 例え、亡霊の猛攻で装甲が次々と剥がれ内部が露わとなり満身創痍であっても、恐れることなく光り輝く暴走OSの本体に迫る。

 迫り続ける巧実に恐怖を感じたのか、亡霊を使ってパリアのような結界を構築して行く手を阻む暴走OSメシアの本体。

 そして、完全に繭状のバリアに包まれ完全に行く手を封じたと思い勝ち誇る暴走OSは標的を逃げ回る輸送艇に定める。

 ところが、激しい痛みが突然襲い苦痛に苦しみ出す暴走OSメシアの本体。

 なんと、巧実は愛機のゴーレムを緊急で収納して亡霊の猛攻を掻い潜り暴走OSメシアの本体に大薙刀を突き立てた。

 しかも、智晴から渡されたデバイスメモリにより暴走OSメシアの本体が消滅し始める。

「油断したなっ! これで、お前の野望は終わりだっ!」

 と言って巧実は、突き立てる大薙刀の手をしっかり握り確実に仕留めようとする。

 ついに、この討伐作戦に終止符が打たれる瞬間が訪れる。

ご覧いただき有り難うございます。

次回は来週の火曜日の予定です。

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