表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/48

4-9 ヒーローは遅れてくるっ!

前回の続きになります。

ピンチに陥る仲間達の前に主人公が遅れて登場する回となります。

 まさか、目の前にいる巨大化した暴走OSメシアが端末で本体が別の場所にあることを初めて知った紬久美や仲間達は困惑して戦意を失いそうになる。

 そんな中、追い打ちを掛けるように暴走OSメシアの背後にブラックホールのような渦が発生し始める兆候を目撃。

「あのブラックホールは何っ? なんか、大きくなっているけどっ?」

 と言って驚愕する紬久美は、ブラックホールのような渦を見守ることしか出来ない。

 他の仲間達も紬久美と同様に様子を伺っている。

 そんな中、背後に気づいた暴走OSメシアの勝ち誇った様子が一変する。

「馬鹿なっ! 背後に我の本体がっ! 何故、何故じゃ?」

 と言って動揺する暴走OSメシアだが、討伐作戦に参加する紬久美や仲間達は動揺する理由を知る余裕がなく困惑するのみ。

 その時、彩が巨大化するブラックホールのような渦の中に強大な赤い球体を発見する。

「あっ、あれって何っ? まるで、真っ赤に染まった満月みたいなのがブラックホールのような渦の中から見えるけどっ?」

 と彩が指を差して必死に訴えてくる。

 彩が訴えてきたので注目すると、ブラックホールのような渦の中から巨大な赤い球体が確認できる。

 何故、暴走OSメシアが巨大な赤い球体に動揺するのか?

 現段階では一方的に防戦を強いられるのみで、謎の現象に交錯する余裕がなく知る由がない状態。

 そのとき、訴える彩が操る翼竜ワイバーンに無人兵器が襲い掛かる。

「危ないっ、彩っ!」

 と紬久美が叫んで警告するが、時すでに遅く対処できないくらいにまで無人兵器が無防備の彩に襲い掛かる。

「きゃぁぁぁっ!」

 と悲鳴を上げる彩は、素早く襲い掛かる無人兵器の動きがスローモーションに見える。

 誰もが手遅れと思った瞬間、彩に襲い掛かる無人兵器が遠方からの銃撃で撃退される。

 何かと思って銃撃してきた方角に目を向けると、巧実の操る巨大ゴーレムのタダカツと四機の巨大ゴーレムが飛行して近寄ってくる。

 巧実の操る巨大ゴーレムを見た瞬間、希望の光が差し込んでくる紬久美や仲間達。

「彩っ、ケガはないかっ?」

 と巧実が声を掛けた瞬間、今にも泣き出しそうなくらい嬉しい感情が込み上げる彩。

 そこへ、紬久美が操る翼竜が駆け寄ってくる。

「巧実君、どうやって戻ってきたのっ? まさか、あのチャットを使ってっ?」

 と不思議そうな顔で問い質す紬久美に、

「悪いが、その件については後っ! それより、総員サンダルフォンに帰還が先だっ!」

 と巨大戦艦への帰還を進言する巧実の表情は真剣その物。

 巧実の進言を聞いた紬久美は首を傾げながら、

「総員撤退っ! 但し、輸送艇を本艦に合体が完了するまで護衛っ!」

 と出撃している仲間達に命令を出す。

 巧実も自分が従えた巨大ゴーレム四機に無人兵器の迎撃を命じると、輸送艇を護衛しながら巨大戦艦まで撤退行動を行う。

 輸送艇が巨大戦艦と合体するのを確認した巧実は、護衛で出撃した仲間達に命令を下す。

「乗組員は総員帰投っ! これより、本艦はプランBを実行するっ!」

「プランBって、暴走OSへ直接攻撃よっ! どうしてっ?」

 と紬久美が猛反論するが、決意に満ち溢れた巧実の目を見て訳ありと判断して仲間と共に巨大戦艦に乗り込む。

 数分後、紬久美や仲間達が巨大戦艦に戻ったことを確認した巧実は最後に乗り込む。

 艦橋に戻ると巧実が艦長の席に着くと、

「よく聞いてくれっ! あのブラックホールのような渦は望月先生の部屋に置いてあるノートPC接続しているっ! そして、あの赤い球体が暴走OSの本体だっ!」

 と言って指差しで巨大な赤い球体の事を説明する。

 巧実の説明を聞いた瞬間、居合わせた誰もが驚き騒然となる。

「では、あの赤い球体を破壊すれば暴走OSを倒すことが出来るのっ?」

 と言って問い質す紬久美に頷いて間違いないことを伝える巧実は、

「しばらくすれば、光の柱のポータルは消えサーバーは隔離されるが転送者達が消滅する恐れはないっ!」

 と艦橋内に居合わせている仲間達に説明する。

 巧実の説明を聞いた瞬間、困惑していた紬久美や仲間達の士気が上がり活発に行動する。

「まずは、暴走OSの端末の撃破を最優先っ! これより、本艦は戦闘形態に変形っ!」

 と巧実が指示を出した瞬間、これから何が起きるのか誰もが困惑した表情を見せ想像が出来ない。

 そんな中、巧実は操縦担当の未琴に指示を出す。

「メインの操縦を俺にっ! 立花さんはサブ操縦をっ!」

 未琴は何も分からぬまま指示に従い、操縦席のスイッチをメインからサブに切り返す。

 すると、艦長席から未琴と同様の操縦パネルが出現し巧実が立ち上がる。

「各自、シートベルトを装着っ! 本艦、戦闘形態バトルフォーメーションっ!」

 と言って巧実が号令を出してきたので、艦橋にいる仲間達は首を傾げながらも号令に従いシートベルトを装着する。

 だが、紬久美と未琴の二人は立ったままの状態でシートベルトどころか座席すらない。

「心配するなっ! 背後からジェットコースターみたいなヤツが出てくるっ!」

 と巧実が言い出すと、紬久美と未琴の背後からスタンドシートが出現する。

 紬久美と未琴の二人は、スタンドシートの前に立ちシートベルトなどを装着する。

 巧実が立ち上がると、艦長席のシートがスタンドタイプに変形。

 操縦桿を握った巧実がレバーを前方へ倒した瞬間、全速力で飛行する巨大戦艦の構造その物が分割と合体を繰り返しながら変形をする。

 突然の行動に誰もが驚くが、変形が完了した姿を艦橋の全面モニターを見て更に驚く。

「えっ! 巨大戦艦が、巨大な人馬型のロボットにっ?」

 なんと、巨大戦艦が四枚の翼を広げた巨大な人馬型のロボットへと変形した

「色々詰め込んだら、結果がこうなったっ!」

 と巧実が説明すると、居合わせた誰もが驚きの余りに騒然となる。

「これより、巨大暴走OSメシアの端末への近接攻撃を行うっ! 本艦、全速力っ!」

 と言って操縦する巧実は、急降下で地上にいる暴走OSメシアへ突撃を仕掛ける。

 ジェットコースターに乗っている恐怖感に女性陣の誰もが悲鳴を上げ、男性陣の中には放心状態に陥る者も少なからずいる。

「こっ、コラーッ! 全速力で急降下するなーっ!」

 と思わず文句を言って怒る紬久美が、突撃を仕掛ける巧実の耳には届かない。

 それに対して、ターゲットにされた暴走OSメシアは兵装や無人兵器などをフルに展開して激しい交戦を仕掛けてくる。

 それでも、巧実の操る人馬型の巨大ロボットに変形した巨大戦艦も兵装や無全兵器などをフル展開しながら応戦し特攻の手を緩めない。

「大きさでは暴走OSが上だが動きは鈍重、制空権と機動力ではこっちが上だっ! このまま突撃するっ!」

 と言って巧実は自信に満ち溢れた表情を見せると、自分の操っている巨大戦艦の一部である巨大な潜水艇をランスにして突進する。

 そして、暴走OSメシアの巨大化した端末はランスと化した大型潜水艇に頭部を貫かれ糸の切れた操り人形のように動かなくなった。

 大型潜水艇を引き抜くと崩れ落ちる暴走OSメシアの端末、一瞬で決着をつけたと思った巧実は頭上に浮かぶ巨大な赤い球体に目を合わせる。

「残りは、あのバカでかい暴走OSの本体のみっ! このまま一気に決着をつけるっ!」

 と言って巧実は、攻撃対象を暴走OSメシアの本体に照準を定める。

 休む間もなく仲間達だが、呆気ない暴走OSの端末を討伐したことで士気が上がる。

 しかも、ポータルがある光の柱が消え隔離状態でもサーバー内の世界自体が消滅することなく転送者達も全員無事で巧実の言った通り。

 残りは、大空の巨大ブラックホールの中心に位置する赤く染まった球体の暴走OSメシアの本体のみ。

 誰もが思ったそのとき、動かなくなった暴走OSの端末から黒い煙のようなオーラを纏って《まとって》ゆっくりと起き上がる。

「えっ、なっ、何……っ? 巧実君が倒したはずなのに、どうして……っ?」

 と紬久美が思わず言って、ゆっくり起き上がる暴走OSの端末に恐怖を感じる。

 大空に浮かぶ巨大な赤い球体も漆黒のオーラを放つと、暴走OSの端末が放つ漆黒のオーラと共鳴する。

 共鳴した次の瞬間、サーバー内のデータ全てを吸収して端末が更に巨大化。

 更に、端末の上半身が凶悪な三体の黒い龍へと変貌を遂げ本体の盾として立ち塞がる。

 まさか、巧実が倒したはずの暴走OSメシアの端末が本体と共鳴して凶悪な姿で復活するなんて想定外。

 暴走OSメシア討伐作戦、予想外の第二ラウンドにより正念場を迎える

ご覧いただき有り難うございます。

次回は来週の土曜日になります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ