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改めて言うまでもないですが、それは基本ですよ

作者: ニコ

 前のエッセイの続きになりますけど、


「来てくれた人に、満足して帰ってもらう」は


 モノづくりの基本やからね。



 まあ、改めて言うまでもないけども。




 どんなものもそうです。


「創るからには、買ってくれた人、来てくれた人を心から満足させてあげたい」と思うようなのを創ろう。


 と思うことが物づくりの基本。


 でないと



 上達しようとは思わんでしょ。



だから、本気で創ろうと思うなら、

具体的なアイデアが必要なわけですよ。



 ここはこうやったほうがいい、ああやったほうがいい。


良いモノ作って売れるとは限らないかも知れませんが


せっかく来てくれた人に対してそれはあまりにも……じゃないですかね



だって来てくれる人は良いものを求めてくるわけですから。

その人にとって。


それが、貴方の良いものとベクトルが違ってても


ベストを尽くすべきじゃないかなって。


違うかも知れないからと言って

ベストを尽くさないのは


その人の時間も勿体ないし、

その人の能力も勿体ないですよね。




昔、父がね

こんなこといってた。


十人きたら十人とも、美味しいと言うてくれるわけではない。

どんなに修行してもそれはありえる。


でもその中の、たとえ一人でも美味いと言うてくれる人を離したらアカン。


例え一人でも美味いと言うてくれる人がいたら、

その人のために

そして自分の美味しいのために上手くなろうと思えと。

つまり、その人にもう一度来ていただけるように。

今風の言葉で言うとリピーターってやつですか?

リピしたくなるほど、良いものを作ろう。これな。一人の客を大事にしろってそうゆう話なんよ。


これがさ、


一人程度しかニーズがないとか

沢山客が来ないとか、


「創る」ことに目を向けず

「売る」ことばかり考えていたら、

どんどんメニューが増えていく。

これなら売れるかな、あれなら売れるかな。


これが一番よくないパターンだと父はよく言ってた。

何より一番肝心な料理作る腕があがらへん。


あがるわけない。


そしてそうゆう姿勢は、本人のやる気と「楽しさ」をどんどんそいでいきます。

だってその人の価値が、「客がわーっと群がってる、並んでる」しかないからよ。

それ「しか」頭にないと、それ自体のクオリティ上げようって気にはならないよね。


それは結果として

本人も何も手に入れることが出来ず、

満足も出来ず

楽しくなく、

『それ自体を辞めることに他ならない』のです。

店が潰れる原因の、ほとんどがコレだと父は言うてました。だって造り手の目線が客の方むいてないやないですか。

この人たちが見ているのは客の人数でしかない。沢山集まるのが正義だとしか思ってないのなら


さっきも言ったけど、「それ自体のクオリティ上げよう」なんて思わんし

それそのものの腕も上げようって気にならないよね。なる?





だから、



フラフラせずに腰据えて


まずは



「貴方が創りたいものをとことん、勉強して作ってみよう」ってことです。


それが物づくりの基本です。


蕎麦打ちしたいねんって人が

蕎麦作ったけど売れへん

ほなラーメン作ってみよかなんて言いだしたらどう思う?


それは分かるけどその前に

蕎麦極めてみたらと言いたくなるよね。


そうゆう話ですよ。モノを大事にするってのは。創作もそうだと思いますよ。

歴史ものが書きたいなら、歴史を

SFが書きたいならそっちを


とにかく、

それが好きなら全力で調べて、勉強してみたらって話です。


だから、そのために

外野の意見は取りあえず横に置いとこかって話なのよ。


今それ見てもしょうがないでしょ。

貴方に必要なこと、言うてくれてますか?

今の貴方に必要な事、言うてくれてる?


だったらいいけど、そうじゃないのなら


見るだけ時間の無駄です。そうじゃないかな?



とにかく、モノづくりの基本に立ち返って、

やれるだけの事をしてから。


流行云々考えるのはそれからでも遅くないんじゃないの?


と、やれるだけのことを若い時にしなかった私が言う。


後悔しないように。気をしっかり持って。

やりたいことについて沢山学びなさい。言いたいことはそれだけ。以上です。

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― 新着の感想 ―
あんまり根詰めすぎると私はかえってなんにも書けなくなるんですよ……m(_ _;)m 頭を使って考えて書くと矛盾だらけな上にゴチャゴチャ読みにくいものになるという……。・゜・(ノ∀`)・゜・。 ゆえ…
 まあ、そうなんですよね。  基本的に読者に媚びたりしないですけど、手抜きもしないです。全力で書きますよ。  だって流行りのジャンルの小説の、キャラの名前とか少し変えて書いてもそれは私の小説じゃない…
極められてから世界観を表現できるように精進致したく存じます。
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