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憧れの御嬢様とタバコを吸う。

初めましてritoと申し上げます。今作が処女作ですもし至らない所があるかもしれませんがよろしくお願いします。

初めて御嬢様を見つけたのは豪奢な敷地内にあるテラスの庭園だった。

当時の俺には手の届かない場所にある諦めと安らぎを吐き出すような大人の美しさを見てあの場所で働きたいと思った。


ーーあの人のそばに


ーー◇ーー◇ーー◇ーー◇ーー◇ーー◇ーー


「‥‥あのツェツィーリエ御嬢様。ご一緒しても宜しいでしょうか?


「‥‥えぇ、いいですわよ。


少し長い沈黙の後、ツェツィーリエ御嬢様が言葉を紡ぐ。


「直樹ももう20歳ですわね。‥‥本当に早いですわね。‥‥うちに来た時は高校生でしたわね。


「そうですね。‥‥今こうやってツェツィーリエ御嬢様の横にいるなんて夢みたいだなぁって思います。


「‥‥。」


俺は胸ポケットからショートピースが入っている箱を開けショートピースを取り出し火をつける。

‥‥ガチ、ガチ。


「‥‥あれ?‥‥火がつかない?


「あ、あの直樹。‥‥タバコを咥えて下さいまし。


「‥‥こうですか?


俺はショートピースを口に咥える。


「少し強く吸って下さいまし。


ツェツィーリエ御嬢様が俺の口に咥えているショートピースに火を移す。


(‥‥近い近い近い!‥‥って肌綺麗だし‥‥いい匂いするし‥‥髪の毛膝に当たってるんだが!‥‥それに睫毛長っ!?)


「本当に 今 初めて吸うんですのね直樹は‥‥直樹デビューおめでとう。」


初めて吸うタバコは苦くて‥‥体に良くなさそうな味がする。

それに心臓がパクパクする。

でも。


「‥‥ありがとうございます。」


「‥‥え、えっ‥‥ふぇ‥‥な、直樹なんで泣いていますの?」


「‥‥何でもありません。‥‥少し嬉しくて涙が出だだけです。


「‥‥そうですの。


嬉しさのあまり涙が出ていたみたいだ。

男なのに情けないなと思ったが

初めてタバコを吸って‥‥しかも御嬢様と一緒に吸えた時間が何よりも至福のひと時で‥‥これはやめられないかもしれないと思ってしまう


ここまで読んでくださりありがとうございます。

今作を書いた理由は鬼太郎誕生ゲゲゲの謎を観て自分も吸いたいなぁという願望がありショートピースを探して買ったのが思い出です。自分自身はあまり吸わない方なので喫煙者からはこれは違うだろみたいな感想があるかもしれません。

感想やブックマークなどして貰えたら作者の励みになります。

では次の次話でお会いしましょう。

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