第3話―授業
えっと・・・またまた、出来上がりました
登場人物沢山出ますがほとんど脇役でこれからはあんまりでないし
名前とかそんなに覚えなくていいのでお気軽にっ・・・
新しい絆を築き上げるには
古い絆を壊さなくてはならないの?
新しい何かを生み出すには
何かを犠牲にしなければならないの?
そんなの、嫌だよ・・・
(綺麗ごとだ、なんて)
(言わないで)
あれから、1週間が過ぎた。
さすがに愛香の周りにも、小学校とは違う友達が出来始めている。
生まれ変われたような気分が、なんとなく嬉しかった。
先生が毎回変わる授業も、最初は戸惑ってばかりでせわしなかったが、今は少しずつ慣れてきている。
「ねぇ、愛香ちゃん知ってる?」
「・・・あっ??どした?」
1時間目が終わり、少しボーっとしてた愛香に話しかけてきた子は、昨日話したばかりの子。
名前…は…よく覚えてない。春香とか言ってた気がする。
「あのねっ、桜って子が拓弥ってこの子と好きらしいよっ♪」
「えっ・・・・・・。そっそうなんだ!?マジで、、(笑)早いね~」
愛香はその手の話題にはあまり興味がなかった。
「え」の後の妙な間は、気づかないうちにその話題を拒否しているのだと思う。
しかしいい話題としてよく使っている気がする。
「だよね~っ!!うち、拓弥君って見たことないんだけど、カッコいいらしいよ??」
「へぇ、そうなんだぁ!見てみたいなぁー」
「あたしもあたしもっ(笑)機会があったらね」
「うん。てか、桜ちゃん?一目惚れ激しすぎー。・・・あっ、先生来たっ」
「ホントだ、じゃ、またね」
2時間目は数学だった。
小学生時代と違って、待ってくれないし進むのは早いし難しいしで頭の中はゴチャゴチャだ。
「はぁ・・・わかんないよ。」
ノートをとっても、自分の書いていることが意味として頭に入ってこない。
「・・・ちゃん、あい・・・ん」
その時、どこかから小声での声。
「知ってる、愛香ちゃん。あのね、あの先生、ヅラらしいよ。」
・・・
「へぇ、そうなんだ。」
どうでもいいわァァァァアアア!!
というツッコミを入れたくなるほどどうでもいい情報。
というか入学して1週間しか経ってないのにどこからそんな情報が漏れてくるのだろう。
その先生の頭に注目している間に、更に授業がわからなくなってしまった。
あとで美鈴に聞こう。
・・・その時、
「・・・わ、黒川 愛香。
次の問題を解きなさい」
・・・え?私?・・・当てられた・・・?
呆然としてる時間はなくて。
「はっはい!」
返事をして立ち上がると、必死でどの問題か探す。
えっと・・・これが、あぁなる・・・から・・・
あぁ、わからない。
困っていると、春香が居た場所とは違う席から、何か紙が渡された。
何・・・?
小さな紙切れには、式と、答という字の後に数字。
「えっ・・・と、x×67=yで、xの値が4の時のyの値は、268です」
とりあえずその紙に書いてある式と答えを文にして言ってみる。
これ・・・、小学生のときの復習?
「正解。座っていいぞ」
カタン、と小さく音を立てて座った後、その紙が差し出された方向を向くと、そこには沙代がいた。
顔に笑みを浮かべている。
どうやら紙切れの送り主は沙代らしい。
『あ り が と う』
口パクで言うと、いえいえとでもいうように首を振って、沙代は前に向き直った。
よかった・・・・・・入学早々ヘマをせずにすんだ。
ふと、沙代に勉強教えてもらおうかな、という思いがよぎる。
そう―・・・その方が、クラスも同じだし、いいよね。
愛香も前を向いて、6年生の時の復習に耳を傾けた。
わぉ。
なんか意味不明ですね…
中学の勉強は復習から始めるであってるのか・・・
今度からは授業の時間とか省こう((




