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プロローグ4
「...え?」
と困惑した様子でこちらを見つめる女の人。
「そ、そんなことでいいの?ほらもっとあるじゃんチートくださいとか」
確かにそれもありだなとは少し思う。けどこれは死ぬ前から思ってたことだから譲れない。
「僕は女の子になりたいんです!」
と再度訴えると、女の人はふふっと微笑んだ。
「そうね、そうなのね。貴方の願いはしっかり聞き届けました。それで、貴方は?」
と僕から光璃に視線を移して問いかける
「私は...」
光璃は顎に手を当てて少しの間考えた後
「魔法をなんでも使えるようになりたい!」
「なるほど、その力は強すぎるから少し制約が掛かるかもしれないけど、大丈夫?」
「まあ少しだけなら...」
渋々了承する光璃。
「わかりました。では貴方たちを世界に飛ばしたあと、願いを反映させるわ。まあその、新しい世界でも頑張ってね。」
―――――その言葉を聞き届けた瞬間、死んだ時と同じように目の前が光で包まれた。
次から本編です。ちなみに主人公は彰人、光璃 です