プロローグ3
「どういう事ですか!?間違えて死なせちゃったって!?」
「ま、まあ落ち着いて...」
「「落ち着けるわけないでしょ!!」」
「ごごごめんなさい...」
と申し訳なさそうに頭を下げる女の人。
「じゃ、じゃあ!別の世界に転生させてあげますから!それでどうですか?こんなこと滅多にありませんよ!!」
「そんなのいいから元の世界に戻してよ」
と光璃が言う。当たり前だ。どんな所かも分からない世界に行くより元の世界に戻りたいに決まってる。
「けど...貴方たちの体、もう燃えちゃってるよ?」
「そんなに時間経ってるの!?」
「まあ、一応そうですね...」
「はぁ...本当に最悪なんだけど。転生くらいで満足するとでも思ってる訳?」
「え!?えーとじゃあ...願い!私に出来ることなら転生先でなんでも1つ叶えてあげます!」
「そうそうそういうのよ、それで?転生先ってどんな所なの?」
「やけに冷静なんだね、光璃...」
「最近よくあるでしょ、こういうアニメ」
「それはそうだけど...」
「えーと...話していい?」
「あ、大丈夫です...」
「これから貴方たちが転生する世界は、まあ中世ヨーロッパみたいな感じの文明の所ね、一応魔法もあると言えばあるけど。」
「それで?魔王とか居るの?」
「いや、いないけど」
「え?なんで?」
「なんでって...普通居ませんよそんなの」
「なーんだ、つまんないの」
つまらない事は無いと思うけど...
「それで」
「願いは決まりましたか?」
「彰人は決まってるの?」
僕は...
僕はずっと、誰にも言えなかった願いがあった。けれど誰かに言った所で叶う訳では無いし、言うことも無かった。
けど...今なら...!
「僕を女の子にしてください!!」
次はぎりぎりいけます