ログNo.3 令和の監獄事情、おフロはどうなってる⁉︎
令和4年4月30日18時投稿
こんにちは。
みなさん、うすうすお気付きのことと思いますが…
囚人なのにどうしてSNSに投稿できるんだ?と思われていると思います。
今日は、その辺のことを説明しますね。
なんと、この監獄はスマホ所持OKなのです!あたしも最初それ聞いてびっくりしたんだけど、なんでも、囚人の人権が認められつつあるのだそうです。さすが令和の監獄!Wi-Fi完備っすよ!
「お前、ブログやってんだろー」
また、カンちゃんがあたしの檻にクダを巻きに来た。
「あんたも登場してるわよ」
「あんまり余計なこと書くなよ」
「せいぜいセクハラを公表されないように気をつけることね」
スマホのプライバシーは守られていて、監獄の運営サイドが勝手に囚人のスマホを覗くことはできないのだ。
さっき、さすが令和の監獄って書いたけど、ホントにすごい。エアコン完備だし、食事も申し分ない。デザート付きだ。檻に入れられてるってことを除けば、ちょっとしたホテル住まいをしているようなもんだ。
おフロも毎日入れる。囚人みんなで利用する大浴場だ。しかし問題あり!
隣に男湯があり、そこに男の子の看守たちが入っているのだ。
看守たちは全寮制で監獄の隣の宿舎で暮らしているらしい。そして、女囚人たちと同じおフロを利用しているのだ。さすがに男湯と女湯は分かれているけれど。
「おんな」って書かれたのれんを潜って入場すると、更衣室の男女両側にまたがる番台があって、看守の一人が座っている。お金を払うわけじゃないんだから、番台なんていらないんだけど、男の子の番台が女の子の脱ぎシーンをチラ見するという昭和のドラマのような設定を再現したいという妄想に基づいてこうなっているという。
この監獄バカ?
「いらっしゃい」
今日の番台は正太郎くんだ。正太郎くんは、この監獄の看守で一番のマジメ人間だ。マジメ過ぎて困っちゃうくらいだ。
このあいだ、ミカちゃんが支給されたスク水のサイズが合わないと訴えると、すぐに新しいスク水を手配してくれた。これがカンちゃんだったら、なんだかんだ言い訳を言って無視して、スク水からこぼれ出たミカちゃんのおっぱいをニヤニヤ鑑賞していたはずだ。
まあ、囚人服がスク水とか頭おかしいが、それはまた別の機会に述べるとしよう。
「今日は正太郎くんが番台なのね。よろしくね」
アケミさんの挨拶に、正太郎くんは頰を染める。やっぱり男の子だなぁ。アケミさんのフェロモンたっぷりのエロエロビームには抵抗できないか。
「正太郎、番台変わってくれ!」
男湯からカンちゃんの声がする。
「当番だから」
正太郎くんは取りつく島がない。
正太郎くんは生真面目に番台の仕事をこなす。チラ見すらしない。カンちゃんが番台のときは、チラ見どころかガン見なのだが。
私たちはセーラー服を脱ぎ始めた。正太郎くんは頑なに前方に視線を固定し、こちらを見ようとしない。その態度が、逆にこちらが気になってしょうがないオーラを醸し出してる。
ちょっとくらい覗いてくれてもいいんだけどなー。女の沽券、JKの沽券てモノがあるし。
バスタオルを巻いて浴場に入った。女どうしなんだし、そんなに防御することもないんじゃないか、と思うかもしれませんが、さにあらず。
当然、男湯と女湯を仕切る壁があるわけです。しかし、壁と天井のあいだが埋まってなくて隙間があるんだな、これが。まるで覗きをするためにあつらえたかのようだ。
天井近くだから簡単には覗くことはできないんだけど、カンちゃんあたりだったら、必死で細工して覗きに来るはず…と、考えていると
「キャー‼︎覗きよ!」
ほら、やっぱりカンちゃんが。
「キャー!キャー!」
なんだかなー。女囚人みんな嬉し恥ずかしで、キャーキャー騒いじゃって…これってプレイだよなー。
「おおっ!アケミさんのおっぱいピンクだぞ!」
男湯からドヨメキの声が上がる。
性体験が少ないと乳首の色薄いとか男のファンタジーだと思うけどな。アケミさんて性体験豊富そうだし。
「これっ!」
アケミさんは、洗面器で湯船のお湯をすくって、カンちゃんにピシャリとかけた。なにか積み上げていたものがガラガラと崩れる音が聞こえて、カンちゃんの顔が消えた。
「カンちゃん、後でお仕置きよ」
アケミさんの声は大きな声ではないのに、静かにしっかり響く。
「ハイっ!!」
気をつけをしながら敬礼でもしたんじゃないかというカンちゃんの返事が男湯から聞こえた。
裸の女どうしの会話と言えば、美容の話になりがち。
「ミカちゃん、おっぱい大きいね」
「囚子ちゃんだって、キレイなおっぱいしてる。でも、やっぱりアケミさんにはかなわないよねー。大人の魅力って感じ」
「あら、あなたたちの若さにはかなわないわ。殿方は若い子が好きだものね」
「アケミさん、肌ツヤツヤ。スキンケアどうやってるの?」
「シンプルにシルベスター・アンド・シルベットの化粧水と乳液。このふたつだけよ」
「わたしも今度取り寄せてみよ」
ここはなんでも注文したら取り寄せてくれる。○マゾンプライムより素早く。とても監獄とは思えないサービスだ。
パジャマを身につけてのれんをくぐると、カンちゃん達がいた。
アケミさんはカンちゃんに近寄り、抱き寄せた。カンちゃんは無抵抗にアケミさんの浴衣の胸に顔を埋める。湯上りおっぱいでフカフカだ。カンちゃんは首まで赤くして固まってしまっている。
「女湯を覗いたりして、いけない子だわ。あとでお仕置きをしてあげるから、談話室にいらっしゃい」
「は、ハイ!ぼ、ボク、談話室行く!」
“ボク”って、バカか‼︎
男って、こういう赤ちゃんプレイとか好きだよねー。ホント、バカみたい。
あの後、談話室で何が行われたのかは謎だ。
てな訳で、あたし檻の中にいるんだけど、なにも苦労はしてないみたい。監獄ってこういうところだったっけ?
檻の中から囚人JK・籠野囚子が投稿致しました!
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