ログNo.10 弁護士がやって来た
令和4年5月11日20時投稿
今日は弁護士が面会に来た。
「脇田」っていう名前の弁護士。こいつがとんだ食わせものだ。
フツー弁護士って、被告人が罪に問われないように、罪が軽くなるように努めるはず。
ところがコイツ、弁護するどころか、検察官と一緒になって罪を捏造し、あたしを痴女に仕立て上げたのだ。
ってか、あれ裁判なの⁉︎みんなして痴女だ!痴女だ!って興奮しちゃって。
「あんた今頃なにしに来たのよ!」
「のっけからキレてますね」
年は若くてにこやか。女の子と楽しくコミュニケーションとってるような顔してる。笑いごとじゃないんだけど。JKが痴女でムキチョーだよ!無実の罪で!ワシの人生かかっとるんじゃい!
「当たり前よ!刑務所なんかにぶち込んどいて!」
「でもね、みんな最初は腹を立てたり、落ち込んだりしますが、しばらくすればここの暮らしに満足するようになるんですよ。どうですか、カレシはできましたか?」
「!」
え?え?カレシはできたかって、どういうこと?ここはそういう場所なの?確かに正太郎くんといい感じになりつつはあるけど…
「今日は籠野さんがゴールド会員になるので、その特典をご説明にあがりました」
「ゴールド会員ていったいなんなのよ?」
「籠野さんはこれまで痴女監獄ブロンズ会員だったんですが、マイレージが貯まりましたのでゴールド会員に昇格します」
フツー監獄に会員とかある?マイレージ?飛行機か?
「ゴールド会員てなによ?」
「ポイント付与率がブロンズのときより20%増しになるんですよ」
「なんに使えるポイント?」
「詳しくはパンフを見て欲しいんですが、メジャーなところでは○クドナルドとかミスター○ーナツとか、今度〇タバでも使えるようになりました」
ま、マジか…痴女監獄会員やるな…
「マイルってどうやって貯まるのよ?」
「基本的には収監日数ですが、看守の男の子たちと仲良くするとボーナスポイントが加算されます」
「男の子と仲良く⁉︎どうしてそんなことがわかるの?」
「あなたたちの行動は基本モニタリングされています。籠野さんの場合、正太郎さんとの交際が高く評価されたようです」
「!」
「マイレージ運営は籠野さんと正太郎さんのフォーリンラブマイルストーン達成を認定しました」
あたし、正太郎くんと付き合ってるってことになってるの…まあ、意識はしてるけど…
いや、そんなことよりあたしたちの行動は見張られてるんだ。なんなの?何が目的?この監獄ホントにヘン。
「あ、あたしホントに無期懲役なの?」
「そうですよ」
さも当たり前のようにニコニコと言う。
「なんとかならないの?」
「何がですか?」
「檻から出られないのかってこと!」
「おかしいですね。まだ、そんなことをおっしゃってるんですか。まあ、そのうちカレシでもできますよ」
あたしのほうがおかしいみたいになってるし。
「お父様、お母様から差し入れです」
あたしは急いで包みを開けてみた。中身は…
コンドーさん…
「殿方といい雰囲気になったとき、なくちゃ困るだろう、とおっしゃっていました」
な、なんじゃこれゃああああ!!
うちの親はバカかああああ!弁護士もこんなもん持ってくんな!
「奥手な男の子は特にこういうところまで気が回らないものですから。ここの男子はみな草食系でしょう」
「どうしてそんなこと知ってるの…?」
弁護士は頑張ってくださいと意味ありげに笑って帰っていった。
なんだこれ…
檻の中から囚人JK・籠野囚子が投稿致しました!
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テーマ 囚人JK
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