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ゴロゴロと

「んあ~。暇だ~。」


今頃、一般ピーポーは、会社や学校に行ったりしている時間だ。それに比べて僕は…。


「よし、ゲームしよ。」


いや〜、やっぱ家はいいわ〜。落ち着くし、やりたいことすぐ出来るし。

あ、その前に水やらお菓子やら取りに行こ。




引きこもりを初めて三年。あれから色々なことが……ないな。うん、とくに何もなく三年たったわ。

学校に行かないって言い始めたときに両親が「何があった?!」とか「辛いことがあったなら私達に話してみなさい。」とかドア越しに言って来た時もあったけどそれぐらいだな。私達に話してみなさいってそんなこと言われても言えるわけ無いでしょ。あのね、僕ね、クソキモバケモンと従兄が戦ってるの見て、自分もやらされるの嫌だから引きこもるの〜!とかえいるか。余計に厄介な方に行くわ。


ていうか、僕の家族はよくあんなのと戦えるな。キモいとかは置いといて、死ぬのとか怖くないのかね。やっぱあれか、そういう役割っていうかよく主人公が言う「俺らがやらないと皆が傷つくんだ!!」的なやつか。


「大変だね〜。」


でも、12歳から使うのもどうかとおもうけどね。


死なれるのも嫌なのでしっかり家族には保険をかけてある。例えば死んだ際に身体の時間が巻き戻って生き返るみたいなのとかね。

でも、実力向上系のサポートはしてないよ?僕が死んだときに共倒れは良くないし、そこまでしちゃうと努力してる家族に失礼だから。

我ながら、なんて家族思いなのでしょう…。



「……何が大変なのよ、引き篭もりのくせに。」

「んあ、あれ?学校は?」

「ちっ…。休み、振り返り休日。」

「ほへ〜。出掛けんの?」

「うっさいわね。引き籠もりのあんたに関係ないでしょ。喋りかけないで。」


いや、喋りかけたのそっちですやん。僕じゃないですやん。それに引き籠もりかどうかも関係ないですやん。


この明らかに嫌ってくる人は僕の姉である。


引き篭もりを始めてから姉との中は悪くなった。よほど中が良い訳でもなかったが、可もなく不可もなく?な関係。それが、引き籠もり……面倒臭いからヒッキーでいいや。ヒッキーになってからは顔を見るたんびに蔑んだ目で見られるようになった。


私はあんなに頑張って訓練してるのにこいつはっ…!みたいなこと考えてるのかな。まあ、だからといってどうこうするわけでもないんですけどね。へへ。


姉は僕の2個上で、今は高校2年生。中3の時、姉は受験が控えているはずなのだが一向にその素振りを見せなかった。多分だが、国家機密学生育成所(能力保有家系またはそれに紹介されし者のみ入学可)みたいなのに入学する予定が決まっていたのだろう。


う〜ん、勘だけど間違ってない気がする。



そんなことを考えながら自分の部屋に戻りパソコンを起動。そしていつも通り、ゲームをする前にメールを見ていると、文字化けしたものを見つけた。


「なにこれ。」


おっかしいなぁ。登録してないのは迷惑メールの方に放り込まれるようにしてるはずなんだけど。取り敢えず内容見てみるか。


メールにカーソルをあてクリックする。




石上 諒斗様


 先日の依頼の件ですが有難う御座いました。

お約束通り暁奈様の―――




バタンッ!


「…ッスーー。」


………。


…チラッ



―――初討伐の場所は羽成草工j―――



バタンッ!




「……え?」


あ〜、うん、落ち着こう。一旦落ち着こう。

まず、何故このメールが僕のとこに来たかを考えよう。宛名からして父へのメールだ(暁奈は姉の名前)。だったら父のパソコンに届くはず、それが僕のとこに来た、と。


「…なんでだろうね。」


ん?何かちょっとあの力の反応がするのだが。もしかして力で送ってる?んで父のパソコンに受信するはずが間違って僕のとこに来たとか?


「うわっ、迷惑だわ〜。」


てか目標絞るの下手くそか。ブレブレじゃん。しっかり送れよ。もらった僕どうすんのこれ。送り返す?んなことしたら色々バレるわ。


「まあ消すか。」


無かったことにしよう。バレなきゃ何とかかんとかって言うしね。


「メール消して…、送られてきた痕跡も消して…。」


うっし、完っ璧!


「気を取り直して、ゲームっ起動っ!」



独り言多っ…。

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