表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔女の海  作者: 小弓輝
1/2

0 プロローグ

0. プロローグ

「ねえねえおばあちゃん、魔女の海のお話しして!」


 ブロンドの三つ編みを揺らして少女は老婆に駆け寄る。

 窓際の陽当たりの良い椅子に座っていた老婆は微笑んで少女を迎えた。


「シエラはこの話が大好きなのねぇ、先週もお話ししなかったかしら。」


「大好きよ!だってとても素敵なんだもの!」


 少女は興奮して幼い眼を光らせる。


「ひとりぼっちの魔女は運命の騎士と出会って海の向こうで幸せに暮らしましたって、とても素敵じゃない!」


「そうね。とても素敵な最後ね。」


 老婆の笑顔が少し陰り、小さい声で呟く。


「本当の最後もお伽話のように素敵な最後なら良かったのにね…」


 少女は祖母を心配そうに見つめた。


「おばあちゃん。どうしたの?

 具合悪い?大丈夫?」


 老婆は穏やかな顔で少女を見つめた。

 

「大丈夫よ。

 ちょっと昔を思い出してただけ。

 それじゃあ話しましょうね、昔々…」


 老婆は優しい口調で話す。

 物語の基になったあの日々を思い出しながら。


 ーこれは幸せなお伽話の魔女と騎士の本当の物語ー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ