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少年の少女の出会い

「不合格者はハヤトお前だ」


そうハーディーから告げられる。だがハヤトは驚いた様子も見せずハーディーに質問した。


「待ってください。質問が二つあります。」

「なんだ?言ってみろ。」


2回ほど深呼吸をしてから口を開いた。


「まず合格と不合格の基準は何ですか?勝手に不合格と言われても納得できません。そして2つ目は不合格になるとどういう罰が下されるのですか?」


クラスメイトも俺のこの発言には納得するものもいるが、俺の事をよく思ってない奴らはクスクス笑っている。


「まず合格、不合格の違いから説明しよう。合格と不合格は純粋な能力値で決まる。初期能力値が50を超えてないやつは即刻不合格となる。それにお前は見たこともない職業だ。戦闘系か非戦闘系かも分からない。よってお前は不合格となった。」


確かに俺の能力値は0だがこれからの努力次第で上がるかもしれないだろと思うが、ハーディーの意見にも一理あるから黙っておく。


「次に不合格になるとどうなるかだ。不合格になると国外追放となる」


ハーディーのこの発言にはクラスはざわついている。いつも俺に絡んでくる奴らが寄ってきた。


「森田くん国外追放だって?残念だなー。僕達も君と一緒に戦いたかったのに非常に残念。」


俺は怒りと悲しみが溢れ出てくるがグッと堪える


「ハーディーさんこれはおかしくないですか?これからの成長も期待できるのではないですか?」

「能力値0で冴えないお前が成長するとは思えん。だが安心しろ国外追放と言ってもお前の仲間が魔王を倒せばお前も元の世界に帰られる。それまで頑張って暮らすんだな。」


「大丈夫だよ森田くん。君がいなくても僕達ならきっと大丈夫さ。必ず魔王を倒して元の世界に君も返してみせるよ。」


俺はイライラの最高点に達した。柴田のこの発言には悪意は無いのだと思うが今の俺には嫌味にしか聞こえなかった。俺は行くあてもなくここを出ていくことにした。


「達者でなー。森田クーン」


俺はこの宝条の発言に涙が溢れてきた。自分が何も言い返せない愚かさと、この謎の職業に対する怒りが入り交じり、涙となって表された。


そして俺は即刻国外追放となった。この国の外は広い草原で行くあてもないし食料もない。だが追放の際に小さなナイフだけ渡されたのでこれで生活しろとのことだろう。


「ぜってぇ許さねぇ。必ず強くなって最初に魔王を討伐してやる。」


自分でもよく分からないが、くじけて諦めるどころか前に進む気持ちしか出てこなかった。


そして俺は強くなる前に食料を揃えることにした。ここは魔物も動物も少ないのでしばらく歩いて動物を探すことにした。しばらく歩いたところに一軒家があった。


特に行くあてもなかったのでこの一軒家の中を覗いてみることにした。


「中には誰もいないのか。」


と思いながら覗くと後ろから


「あなたは誰?不審者?」


と声をかけられた。そこには俺と同じくらいの身長の女の子が立っていた。


「いや違う。俺は不審者じゃない。」

「ならなんでこんな所にいるの?」

「俺は国から落ちこぼれとして国外追放されたのさ」


そしたら女の子は驚いた様子で


「あなたもなの?ちょっと待ってて爺を呼んでくる」


あなたもってどういう事だ?彼女も俺と同じ理由で追放されたとかだろうか


しばらく立って彼女は老いぼれを連れてやってきた


「お前さんが国外追放されたという男の子かい?わしのことは爺とでも呼んでくれ。この子はサーシャじゃ。」

「俺は森田隼。好きなように呼んでくれ」


「どこから話そうかのぉ。」


爺は少し考えた素振りをして


「お前さんはなぜ国外追放されたのじゃ?」

「俺はプレートを出して爺にあの国であったことを説明した。」


爺はとても驚いている。まぁこの職業にはびっくりするだろうな。


「これは凄い偶然じゃ!実はこの子もお前さんとは違う国から追放されたのじゃ。」


彼女は俯いたまま何も言わない

爺はしまったと言わんばかりの顔で


「スマンのサーシャ。何も考えずに話してしまって。お前さんの過去のことも話してもいいかの?」

「いい。私が話す。」


サーシャという女の子は鋭い目付きで爺に話した。

う〜怖い。この子は怒らせないようにしよう。


そしてゆっくりと彼女は過去のことについて話し始めるのであった。



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