白黒商会へようこそ
ディスシティと呼ばれるほぼ無法地帯な場所が存在した。そこは街での暗黙のルールはあるものの法律というものはほぼ無いと言っても過言ではなかった。法律自体はあるもののそれを守るものは少なく取り締まる警察も雑であった。
そんな場所の商店街に大きな店があった。
???「いらっしゃいませなにかお探しでしょうか」
店に入った客に話しかけるスーツ姿に帽子をかぶった青年が笑っていた。
黒「申し遅れました、私ここ白黒商会を経営してる黒と言います」
???「経営者か、なら話が早い」
イーサン「俺はイーサン、実は探してるものがあってよ」
大学生ぐらいの男はイーサンと名乗り黒に探し物を伝えた。
イーサン「実はドラゴン用の服を探してるんだけどさあるか?」
黒「ふむ、ドラゴンの服ですか」
黒はその言葉にすこし頭を抱えた。この世界では天使や神、悪魔だとかは珍しくは無く獣人やオーク、何とも言えない異形なんかも存在する場所である。だがそんな世界でも珍しい物や完璧に分からないものもありドラゴンはその一つである。存在はわかっているもののあまり詳しく知られておらずあまり存在もしない。
黒「ちなみに用途は聞いてもよろしいでしょうか?」
イーサン「実はドラゴンの少女を保護しててその子の服を探しているんだ何があったのか服や体もボロボロで一通り必要なものを集めてるところなんだ」
黒「ふむ、竜人という事ですかそして少女」
黒「んー、無くはないですが少しサイズなどを見ないと行けませんね」
イーサン「サイズかぁ今その子外に出られる状況じゃないんだけどどうしたら」
黒「それに関してはご安心をそちらにお伺いして図らせてもらいます。ご心配なく向かうのは私ではなく「妻」ですので」