42匹目
8わめー!
ちょう、短いね。
コノハナチルヒメ。
コノハナサクヤヒメの姉。
一説によればイワナガヒメと同一神とも言われる。
古事記にしか出てこない神様。
イワナガヒメ様はガングロねーちゃんだったけど、チルヒメ様はどーでせぅか。
ユウキにつれられてやって来たそこは、中央区のほぼ中心。Arkのある島の側だった。
そこは、店ではないらしい。
ユウキが言うには、チルヒメ様はたい焼きの移動販売を行っているそうな。
だから今から行くのは家らしい。
「いいの?」
「大丈夫大丈夫。アポはとった。怒ってたが」
「……大丈夫なのか?」
怒ってたなら無理に行かなくても、と思う反面、チルヒメ様がどんなお方なのか興味が尽きない。
サクヤヒメと同一神だという説すらあるし。
美人なのか、どうなのか……。
まぁ、チルヒメ様……コノハナチルヒメは文字通り、花が散る様を神格化した神様だ。
今ならば花といえば桜を指すけど、時代により桃やら梅やらコロコロ変わる。さて、今からあう女神様はどの花を指しているのか……。
まぁ、それでも花はいつか散るし、その後に実ができるのは共通するのだけれども。
つづくだよー