課題
今回の本コラムで僕は『絶深海のソラリス』というタイトルの小説について書きたいと思います。
ストーリーとしては、22世紀に人類は”水使い”という名の異能を手に入れており、その扱いを教える教官が本作の主人公の山城ミナトです。ポイントは「水使い」と定義されてますが、別に水を使った能力に限定される訳ではなく、水中で活動するための能力といった定義で、様々な能力があります。主人公のミナトはその教官として、幼なじみ星野ナツカと、水使いとして至宝の才能を持つクロエ=ナイトレイの二人に能力の扱い方を教えます。
そんな中、深海に沈む都市から自分の先輩のsosが届きます。ミナトとナツカ、ナイトレイ、その他モブ2名はミナトの判断で先輩の救出に向かいます。しかし、そこは悪の組織が秘密裏に生物兵器を開発していた実験施設だったのです。そうとは知らず施設に入った一行に生物兵器が遅いかかります。このピンチに、訓練生、クロエ=ナイトレイは”圧力平面の形成”というよく分からない能力で、生物兵器を細切れにし、秒殺します。作中の設定的にクロエの能力は最強クラスで、訓練生ながら世界トップクラスです。『進撃の巨人』のミカサ的存在です。そして、本作一巻のヒロインです。ところが、クロエは次に出てきた生物兵器に殺されます。ぐちゃぐちゃに食い殺されます。ここでぼくのメンタルは死にました。「嘘だ、メインヒロインここで死ぬ? まだ半分なんですけど?」と思いましたが、死にました。敵の生物兵器の能力は”水使いの能力を無効にする”。なるほど、最強の能力なら無効にしてしまえばいいんですね。この生物兵器は”マダラ”と呼ばれる人型なんですが、この後も味方をバンバン殺していきます。
ヒロインが半分で死に、残りメンバーもどんどん死んでいき、結果、主人公以外全員死にました。更に、最終場面で助けるはずのsosを出した先輩は自力で戻ってきます。つまり、元々助けに行かないのが正解だった。全員死んだ意味はなかったという事になります。バッドエンド好きには最高です。ここで書いた内容は一巻で、2巻も出てるので、興味が出たら読んでみてください。