#3 アクシデントのおかげでチート級のステータスをゲット
「じゃ、ルーレット開始♪」
そこ声と共にルーレットが回転・・・するかのように思えた。
が、しかし、3つのルーレットはうんともすんとも言わない。
「ル、ルーレット・・・か、開始♪」
引きつった笑顔で神様がもう一度言うが、やはりルーレットは回らない。
「っかしいなぁ、ちゃんと電池入れたっけな」
と神様が呟きながら、ルーレットの裏を弄る。
「え?それ電池で動いてんの?」
なにそれ、神様なのに超アナログじゃん(笑)
「うっさいわね、カエルに転生さすわよ?」
あ、目がマジだ。
「ごめんなさい!カエルは勘弁です」
俺はすぐさま土下座をする。
しばらく神様は、ルーレットを弄りっていたが突然
「分かんないし、飽きたー!」
と、とんでもない事を言い出し、ルーレットを放り投げた。
「おいー!俺のステータスはーー!!」
「だって直らないんだもん、私だって分かんないわよ!!バイトだし!!!」
えーー!!神様ってバイトだったの?
どこの求人誌だ、それ。
「ちょっとマネージャーに電話してみる」
いよいよ訳が分かんなくなってきた。
すると神様もといローブ姿のバイト少女はこそこそと携帯で電話して
「あ、お疲れ様ですー。ちょっと問題が」
などと後ろを向いて電話しだした。
○●○●
「はい、はい、了解ですー」
おい、目上の人に了解って言うなって教わらなかったのか?
そのバイトの神様は「おまたせー」という軽いノリで俺の方に向き直った。
「なんかこっちのミスらしいから、君『チート』でオッケーらしいよ」
「え?」
「やったね!これで転生後はウハウハの勝ち組だね!おめでとう♪」
「あ、どうも」
突っ込みどころが満載だが、もう良いよ。それで。
あやうくカエルにされそうになったしな。
ステータス
名前:円城寺浪漫
レベル1(MAXレベル99)
成長性:☆☆☆☆☆☆☆
スキル:SS
「え?まじ?あざーす」
「だからチート級だって言ったでしょ。それじゃあ第二の人生を楽しんで〜!!」
急だな、おい!
段々と光の中から町の情景に変わっていった。
「噴水の前か?」
どうやらそこは町の中心らしい。
が。
「きゃーーーーーー!!!!!」
気がつくと俺は町の真ん中で全裸で立っていた(涙)
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