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俺は


ギルドカードに表示された画面は、どこかスラマホ(立体映像を操作する最新型の携帯。20XX年発売)の画面を思い起こさせた。

試に↩のマークをタップすると、メニューが現れた。


・登録情報

・所属クラン

・PT登録

・利用規約

・ガイド

・討伐覆歴

・依頼情報


登録情報がさっき見ていたところのようだ。

どうやら丁寧にガイドが付いているようだ。


ざっと見て理解する。


なんか使い方がスラマホっぽい。

サイズは横7CM、縦4CM位だ。

色は真っ黒、嵌っている水晶は深紅。

人によって色とかは違うようだ。

基準は分からない。



突っ立っているのもなんなので近くの机に座った。

ここは酒場もやっているらしく、とても賑やかだ。


どれも本当の人に見えるが、酒を飲んでいる半分くらいはAIである。

本当に驚きだ。


プレイヤーとAIを見分けるのは至難の業だ。

βテストのときは随分と混乱したらしく、告白したけど実は相手がAIだったなんてこともあったらしい。

私はなんとなく、雰囲気からわかる。


まあ、そんなことどうでもいいか。


そろそろ違うとこも行きたいし、でようか。

そんなときだった。


「あの、すみません」


男の声。

高校生くらいか?


どうやら自分を呼んでいるらしい。


後ろを振り返ると、そこにはキラキラと光っているように見える、俗にいうイケメンがいた。


淡い金色の髪に深い蒼の瞳。

容姿は整っていて、爽やかな印象だ。

体系もすらっとしていて細身だが、しかり引き締まる所は引き締まっている。


そのイケメンの背後を見ると連れと思われる4人のイケメンや美少女。


「・・・何?」


「その、前衛職の方ですよね?」


「・・・そうだけど」


「PT組んでくれないかな」


え?

なんで私に?


周りにもいるでしょ。

ぎらぎらした目で数人が狙ってますよ。

そっちに行ったらどうですか。


とってもめんどくさい。


「・・・何故・・私?」


他にもいるでしょうというう意味を込めてじっとイケメンを見る。


どうやら伝わったようだ。

少し驚いた顔をしながら言った。


「見た目だけで判断する人たちは信用できないからね。それに、今はこんな状態だから男の人は遠慮したいし、それに君、なんか強そうだから」


最後のほうは少し音量を落としている。


そういってニコッと笑った。

普通の子ならこれでコロッといってたんだろうな。


理由のひとつ目と二つ目は分かる。

今はハラスメントコードを解除されているから、襲って色々なことをすることが可能になっている。

男なんて入れたら、後ろの美少女達は危険だろう。


最後の理由は、なぜわかったのだろうか。

それに・・・


「・・・・何故・・強い・・思う?・・・・なんで・・女・・・・・わかったの・・・・?」


なんで私が女だということが分かっている?

フードとローブを被っているのに。

職業は刀が見えるからまだわかるけれど。


「雰囲気とスキル。詳しく話言えないけどね」


「・・・そう」


へえ、大した観察力だ。

それにスキル、ね。


わたしは隠蔽LV3を持っている。

私のLVとかが見えたのなら、LV3以上の看破スキルかもしくは・・・。


ちょっと興味が湧いてきたかな。

それに面白そうだ。


「ね、お願い」


そういって手を合わせて頼んでくる。


まあ、いいや


「・・・いいよ」


「・・・え?」


どうやらあっさり頷いたことに驚いたらしい。

ポカンとしている。

そんな顔までイケメンだ。


「・・・ただし・・・条件・・ある」


「なにかな?」


私は条件を取り付けた。

それは以下のもの。


一つ。私の自由行動を認めること。

2つ。アイテム分配はとったもん勝ち。

3つ。PTはいつでも抜けていい。


これくらいだ。

自由を奪われるのは困る。

行動を共にするのは一週間最低3日という条件をつけられたがまあいい。


「うん。構わないよ」


「・・・成立」


こうして私はPTに入った。

















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