プロローグ?
まずは読んでくださり、ありがとうございます。
誤字脱字があったら教えてくれると助かります。
感想かいて下さると作者が狂気乱舞します。
あと短いです。
まあ、とりあえず読んでください。
バーチャル・リアリティの仮想空間を利用したゲーム、VRMMOの登場から早くも5年が経過した。多くのゲームメーカーから次々と出されるゲームの中で、今現在最も注目を集めているのは
Free・Skilljob・Online。
自由なスキルと職業のゲームというちょっと安直な名前だが、その名前の通りVRMMO史上最高の膨大な量を誇るスキルと職業がある・・・らしい。
なぜ語尾が曖昧なのかというと、βテストがあったにも関わらずゲームの情報は全て秘匿とされており、βテスターたちにも箝口令が布かれうっかり喋るとペナルティがあるからだ。
βテストが始まったのは3月の終わりごろ。
募集人数はたった200だったのに対し応募者数は優に10万を超えた。
そんなβテストも終わり現在8月1日。
発売された20万ものゲームは売り出されたらすぐに完売。
そしてFree・Skilljob・Onlineは正式サービス開始が目前に迫っていた。
八月一日。
その日は私にとって少しだけ特別な日だ。
理由は簡単。
「「「ハッピーバースデー、呪怨(姉ちゃん)!!!」」」
そう。私の誕生日なのだ。
私の名前は月影呪怨。
名前が不気味なのは気にしないでほしい。
現在中学2年生だ。
そして私の誕生日を祝ってくれているのは、
長男で大学1年生の戒都。
容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群の完璧人間。ちょっと過保護で腹黒い。爽やか系のイケメン。
次男で高校3年生の締都。
他人の前では表情筋が機能しないクール系のイケメン。でも家族の前では頼れるお兄さん。
3男で中学1年生の來都。
馬鹿で単純だけど素直で真っ直ぐ。ツンデレの可能性あり。やっぱりイケメン。
ちょっと家庭環境が複雑で親がいないし來都と戒都は実を言うと従弟兄だけどまあ、仲良くやってます。
現在私が居るのはリビングなんだけど、机にはケーキやご馳走が置かれ、壁などは飾りつけっれている。
いつのまに準備したんだろう。
「今年の誕生日プレゼント、兄弟でお金出し合って買ったんだ!はいっ!」
そういって來都がだいたいヘルメットが入るくらいの可愛らしい箱をわたしてきた。
兄二人はにこにこしながら見守っている。
「あけていいの?」
「「「どーぞ」」」
慎重に包みを剥がしていくと中から出てきたのは
ゴーグルタイプのVRMMO接続器、そして今話題のFree・Skilljob・Onlineのソフト。
両方合わせるとだいたい10万は軽くかかるはずだ。
「こんな高価なもの、いいの?」
「いいの。接続器持ってないの呪怨だけだし、そのソフト皆でやるから買ってきたんだもん」
そういってニッと笑う戒都お兄ちゃん。
「うわあ、ありがとう!」
そういって万延の笑みでお礼を言う。
そうすると締都お兄ちゃんが頭を撫でてきた。
これはよくあることだ。
なんか落ち着くんだよな~。
「明日、みんなで遊ぶぞ」
「は~い」
「はやくやりたいな~」
「だよなあ」
そういってみんなでケーキ食べて、ごちそうたべて、どんちゃん騒いで。
とてもたのしかった。
でも、そのとき皆はまだ知らなかったんだ。
これが現実世界で全員そろって顔を合わせる、最後の日だったなんて。
次回は明日になります♪