第三話「光と古」
私は時計を見た、丁度正午の一時間前だった
正午にはミッドポイントで会議がある
「そろそろ失礼させてもらいます、結果的に何も診てないですが、いいんですか?」
「大丈夫だよ、十分と診てもらったよ」
そういうとリンさんは、手元にあったボタン押した
すると、部屋の外にいたメーアさんが入ってきた
「リン様、お呼びでしょうか」
「トイフェル君をミッドポイントに送ってあげて、会議があるみたいだから」
・・・私は一言も会議があると口に出してない
恐らく察したのだろう
「わかりました、トイフェル様こちらへ」
「ほい、いまいきますよっと」
私は部屋を出た
そして、やはり大きい玄関を通り
中庭を楽しみながら、門へ向かった
「メーアさんって見た目は結構小さめだけど、何歳なの?」
「・・・詳しい年はわかりません。しかしリン様には20歳と言われております」
・・・聞いちゃいけないことだったぁ!
「そ、そうなんだ、車の免許の他に免許とか資格とか持ってるの?」
「錬金術検定特級、大型特殊免許、剣道4段など結構あります」
・・・やばい、錬金術検定特級てアートムケルンでも4~5人しか受からない試験だぜ?
ちなみに私は準一級
「トイフェル様、どうぞお入りください」
そう言って、車のドアを開けた
そして、私が乗ったあとメーアさんが運転席に乗った
そして緩やかなエンジン音と共に私はリン邸を離れていった
次は、すこし頭のネジが飛んでる奴の視点だ
「ブリッツ、そっちはどうだい?」
「特になにもにです!アルタムさんのほうはどうですか!」
「特に何も見つからないな」
「ここはハズレですかね?」
「かもしれない、しかし不思議だ」
私は、アルタム、これは本名ではなくミドルネームみたいなものだな
本名はアルタトゥーム・シュテルン・エアースト
長いよな、私もそう思っている
ちなみにブリッツと言うのは私の助手みたいなものだ
私のわがままによく付き合ってくれる
本名は、ブリッツ・ミルヒシュトラーセ
ちなみに私の名前には部族名が入っている
龍国に伝わる伝説の部族 シュテルン族、私はその生き残りだ
この事については、又あとでだ
今の現状を説明しよう
「ブリッツ、私達はもしかして」
「はい、迷子です」
「どうして迷子なんだ?」
「はい、アルタムさんが勝手にあちらこちらと行ってしまったからです」
「そうか、とりあえず生き延びることを考えよう」
「はい、アルタムさん食料はあなたがすべておやつを含み食べてしまいました」
「このあとはなにかあったか?」
「はい、昼過ぎ辺りから、ミッドポイントで会議があります」
「そうか」
「いかないと、またおこられますよ」
そう言えば数ヵ月前に会議すっぽかして、自宅謹慎処分くらったけか
「ちなみに今は何時だ?」
「今現在、大体11時半過ぎだと思われます
私たちが森に入ったのは、10時ごろです
大体一時間半かかってます」
そうなのか、これはまずい、大分まずい
「どうするか、考えなければ」
私がそう呟くとブリッツは密かに微笑んだ
「アルタムさん、任せてください」
「どうした?」
「何かがあるかわからない、あなたとの冒険、時には道に迷うかもしれない」
「ふむ」
「そんなときに必要なのは道標」
「と、いいますと」
「私の錬金術によって、その道を示すことができます!」
そう、ブリッツも錬金術を扱う錬金術師
こいつの錬金術は少し特殊だ
なんとういうか、錬金術って言うか
魔法に近い
「少し離れていてください」
「わかった」
少し深い呼吸をしたあと、ブリッツは
目を閉じた、まるで何かを探すように
そして、ゆっくりと目を開いた
両手を合わせ、パン!と音がなる
そして、両手を地面に当てた
その刹那
すさまじい光と共に一本の光がある方向へ向けて走っていった
彼は光の錬金術師、原理はわからない、錬金術かどうかすらわからない
ただ、錬金術と同じ陣を必要とし、手を合わせる
このふたつの動作によって、仮に錬金術と言われている
「ふぅ、これで大丈夫です」
「毎回思うがその錬金術は、他にどういう場面で使うんだ?」
「そうですね、まだ僕が警察だった時のことを覚えていますか?」
「もちろんだ、新人の中で唯一勲章を貰ってたのがお前だからな」
「そのときには、錬力反応を見ることのできる珍しい錬金術として捜査に駆り出されていました」
錬力反応これは、私たち錬金術を扱うものには必ずある錬力と言うものが
錬金術を使ったときに外に放出されることだ
基本肉眼では見ることはできないが
極度に錬力反応が強いとこや特殊なブラックライトなどを使うとうっすら見える
錬力と言うのは錬金術を使う上でなくてはならない存在である
錬金術を使うときのみ外に放出される
これは錬金術によって錬力の放出がせいぎょされるからだ
つまり、錬金術を覚えないと、錬力が勝手に放出される
そしていずれ死ぬことになる
これは錬金術を使ってる人も同様
錬力には限界があり
それを越えると死ぬ
これが錬金術の鉄則だ
しかし、錬力は誰にでもあるわけではない
1万人に一人の確率で錬力持つものが生まれる
そう、錬金術は一種の障がいとして考えられる
これrが錬金術の実態だ
本当はまだまだ謎が多い
そして私は突如として思い付いた
「ブリッツ、錬力反応をしらべてくれ」
「どうしてですか?」
「私のわがままだ、というか勘だ」
「・・・?わかりましたやってみます!」
そしてブリッツは錬金術を使った
「これで見えるはずです」
そうブリッツが言うと私は目を細くして反応がないか見始めた
「ブリッツ、帰るぞ」
「え、あ、はい、了解です!」
・・・、ビンゴ、反応はあった
何者かがここで錬金術を使ったと言うわけだ
ちなみにブリッツの錬力反応は放出されて間もないので
見ることができない
最低30分、これを過ぎないと錬力はどうやっても見ることができない
そして30分おきに錬力の反応は薄れていく
それは段階によってレベル1からレベル10に分けられる
レベル1が初期段階見えるようになってすぐと言うこと
レベル10は5時間経過したあとの錬力反応
しかし、今回の段階は
レベル1
こんな辺鄙なとこで錬金術を使う奴はそうそういない
つまり最近起きている錬金術師連続殺害事件に関わっている可能性がある
だから逃げること選んだ
そして、それはビンゴ、ハズレてほしいものだ
「反応があるのがわかって、どこかにいくなんて連れないねぇ」
そういうと仮面で顔を隠した、謎の人物が現れた