表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

新入生


『愛』なんて言葉が世の中には存在する。


それを痛感したのは中学生になってからだった。


小学校から進学し、私は中学生となった。


××中学に入り、他の小学校の人たちもこの中学校に入学した。


紺色に赤リボンのセーラー服。新しい横賭け鞄。短く切った髪。


すべてが新鮮で、すべて始めてばかりだった。


「莉奈!おはよう」「おはよー」


「あ、おはよう!」


体育館前に貼られていたクラス表を見ていると後ろから肩をポンと叩かれた。


そこに立っていたのは遠子とおこ奈菜ななだった。


二人は小学生からの友達でまあまあの仲良しだった。


私たちはクラス表を見て、その三人の中、私だけクラスが離れてしまった。


この中学校にはクラスが二組しかない。A組とB組。私はA組だった。


「じゃあ、またねー」


なんて言ってそれぞれの教室に入っていった。


「あ、莉奈!一緒のクラス!」


そう話しかけてきたのは美香みか。この人も小学生との仲。


「よかったー!これからよろしく!」


なんて言っていつの間にか教室の中は生徒で溢れていた。


ほとんどが私と同じ小学校から進学してきていて、その中の8人くらいが他の小学校からきた人だった。


チャイムがなり、先生らしき男性が教室に入ってきた。


「では、体育館に行くからシューズを持って廊下に並んで」


そういうと彼は列の先頭に立った。


私たちは体育館用のシューズを持ち、廊下に並んだ。


そして入学式が始まった。なぜか緊張していて内容をよく覚えていない。


でも新入生挨拶の時、校長先生の前に立った人だけ覚えている。


みつあみヘアの小さな女の子。


その時は気にも留めていなかった。


クラスも違い、関わりあうことなどないと思ったからだ。


だけど、そんなある日、部活動を決めることになったんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ