第三話 初体験
1992年 秋〜
公園で信吾と再会した彩子は久々の再会に少し照れながらまた初めてあった時のように信吾とたくさん話しをした。
信吾と会っていると嫌な事全て忘れることができる時間だった。
「寒いね〜。もうすぐ冬だぁ。ほら手がこんな冷たい」
と信吾は彩子の頬に両手をそっとおいた。
彩子はドキっとした。男の人から顔を触れられたのは初めてだ。顔が少し赤くなったのを信吾は見逃さなかった。
「彩ちゃん顔赤いよ〜」
と信吾が言うと、彩子は
「そんな事ないよ〜」
と素早く言い返した。
「俺、寒いし俺んち行こっか」
と少し甘い声で信吾が言った。彩子は言われるがままに信吾の家に家にいった。
信吾の家は団地で、母親と二人暮らしだ。昼間は母親が仕事で留守にしてるので家に入ると誰もいなかった。そして信吾の部屋に入った。信吾の部屋は6畳ほどの部屋で真ん中にこたつがあり横には万年寝床のように布団が弾いてありちらかっていた。
「寒いからこたつ入りなよ」
信吾はそういってこたつ布団を少し開けた。彩子は信吾と向かい合わせにこたつに入ると信吾が足を伸ばし彩子のスカートの隙間の両内腿にピタっと足の裏をくっつけた。
「暖っけ〜。足冷えるから暖かくて気持ち〜。」
彩子は信吾冷たい足を少しずつ避けるように後ろへ下がった。そうすると信吾は寝そべるように足を伸ばした。
「逃げちゃだめたよ。寒いよ〜」
とまた甘い声で信吾は言った。
彩子は何変な事考えてんだろう。信吾は寒いだけなのにって心の中で少し自分が恥ずかしくなった。
そうすると信吾は突然立ち上がり別の部屋に行った。二分程経ち信吾は部屋に戻り電気を消した。彩子はどこかに行くのかと立ち上がると信吾は彩子の前に立ち力強くキスをした。
初めてのキスに彩子はびっくりして目をつむった。
そして舌を絡ませ彩子の胸を力強く揉みそのまま布団に押し倒した。「あっあたし初めてだから…。今日は帰るね」
と彩子が言うと信吾はズボンの上から自分の股間を握らせ
「大丈夫だよ。優しくするから」
といい服をぬがし彩子を素っ裸にした。
そして棚の上からワインを出し彩子の股間に注ごうとした。
「待って。それはダメ」
と言うと
「みんなやってるから大丈夫だよ。」
とまた甘く言った。彩子は信吾のなすがままにされた。
そして彩子は処女を失った。正直何とも思わなかった。SEXをする前は信吾に恋していたはずなのに終わった後は何とも思わなくなっている自分が不思議でたまらなかった。
そしてこの日から信吾の家に行く事もなくった。