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魔法の石  作者: 櫻木サヱ


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9/10

光の洗濯

夏も終わりに近づき、村は黄金色の稲穂や、森の緑に彩られていました。リリは魔法の石を手に、今日も森を歩きながら村の人々や子どもたちの様子を見守っていました。石の光は手のひらで静かに揺れ、リリの心を落ち着けます。しかし、今日はどこかいつもと違う空気が森に漂っていました。


森の奥で、リリは川の上流から黒い煙のような影が立ち上るのを見つけました。「あれは…?」リリは不安になりながらも石を握りしめ、影のもとへ駆け出しました。すると、森の木々が突然うねるように揺れ、普段は聞こえない低い声が響きました。「この森は…危ない!」


リリは石の光を強め、森の仲間たちに声をかけました。「みんな、助けて!」

カイ、リス、ウサギ、キツネたちが集まり、森全体の異変を防ぐために力を合わせました。しかし、石の力だけでは影の正体を完全に消すことはできません。リリは心を落ち着け、深呼吸をして考えました。「光は優しさのために使う…でも今、森を守るためには私の勇気が必要なんだ」


リリは石を高く掲げ、心の中で誓いました。「恐れず、森と村を守る!」

石の光は強く輝き、影に向かって広がりました。その瞬間、影は光に包まれ、森の中で渦を巻くように消えていきます。木々は静かに元の姿に戻り、川の水は再び澄み渡りました。森の仲間たちも安心したように草むらを駆け回り、鳥たちはさえずりを取り戻しました。


リリは息をつき、石を抱きしめました。「やった…森を守れた」

カイも隣で微笑みました。「君の勇気と石の力、そして仲間たちの協力があったからだよ」


その夜、村では森の異変が知られ、村人たちはリリの勇気に感謝しました。子どもたちは「リリのおかげで森が守られたんだ!」と喜び、リリは少し照れながらも心の中で静かに誇らしく思いました。


夢の中で、リリは石と共に森の中を歩きました。木々や川、花々が光で包まれ、森の仲間たちと一緒に笑い合う光景が広がります。リリは気づきました。石の力はただの魔法ではなく、勇気や思いやり、仲間との信頼とつながることで初めて本当の力を発揮するのだと。


こうして、リリと魔法の石は、村や森の運命を守るために光を使う経験を通して、力の本質と責任を深く学びました。そして、物語はついに最終章へと続いていきます。


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