目次 1/1 序文 足元には瞬時に目を引く赤と青の彼岸花が咲きわたっている。 頭上には思わず見惚れるような紫色の藤の花で覆われていた。 そんな身震いするほどの非現実な世界。素晴らしいそんな光景は、深月(みつき)に自分が死んだことを認識させた。 「あぁ、やっと死ねた。」 深月は軽くスキップしながら、その花畑を歩いて行った。 やっと会える。 そんな期待に、深月の顔に笑顔が美しく咲き誇った。 自然と深月の足が走り出す。 そう、三途のあの人に向かって。