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project:008 ソゥリア•サラサ

project:008 ソゥリア•サラサ 


ムーには魔法術の専門学校がある。それが……ここだ。

上空から見渡せば、ツンケンした屋根や、やけに広い敷地に丘や森。ゴツい正門をくぐれば、騒がしい生徒と教師の叫び声が聞こえる。

…………上空からってのが気になったか?それは勿論、私が空を飛んでるからだよ。


 ソゥリア•サラサ。現代魔法使いにおける、極光の異端児。

 普通は魔術でも魔法でも、杖や何かしらの媒介を使うのが自然。けど私は違う。素手で、魔法を打ち出せる。――これが『異端児』って呼ばれる理由。

得意なのは魔法陣の構築に魔力弾(ビーム)の高速連射。前者はまだいいとして、人から「やばい」と言われるのは後者。


 魔力弾、という名のビーム。単純に魔力を圧縮して打ち出したもののこと。その方法の簡単さから、初級の攻撃魔法に分類されてるけど、私がやるとワケが違う。まず、私が「賢王の孫」だって言うこと。詳しく言うと孫じゃなくて子孫なんだけど、先祖返りっていうやつ?そのおかげで魔力量も効率も感覚も研ぎ澄まされてて、まるで孫のようだってことで、そう呼ばれてる。何で娘じゃなくて孫なのかは知らない。


 賢王の孫といえば、もう1人そう呼ばれてる奴はいる。発迦。緋汐 発迦っていう同い年(知り合いはみんなハッカって呼んでる)。そいつとは親戚同士で、どっちも先祖返りで才能が受け継がれてる。私は主に戦闘と魔力面だけど、あいつは頭の良さが受け継がれたらしい。


 とにかく、私は強い。だからなのか、戦いたいって欲がいつもある。溜まってる魔力を消費しないと気分が悪くなるから、強い奴を探しては勝負する。こんなことしてるから、周りから怖がられたり、「異端児」とか言われるんだろうけど、そんなことは知らない。私は私。他の誰でもない、私だけの力、私だけの――


 それで?もう満足かよ、どっかから私をのぞいて、私のことを見てきてる、誰かさん?


 ソゥリア•サラサ••••そぅりあ•さらさ。性別・女、身長・172センチ、体重・63キロ、血液型・Δ(デルタ)型。


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