project:002 異界
project:002 異界
あなたはここにきて何を感じるでしょう。
生命の輝き?今を生きる人類の多様さ?魔法の力?
あなたはここで見るでしょう。
天にも届くほどの塔を。空中を走る方舟を。あなたの知らない新人類を。
ようこそ、旅の人!どこにもいられぬ揺蕩う記録人よ!
この世界はあなたの目にどのように映るのかしら。空気で霞み紫がかった空に。赤い大地に。平面の惑星に!翼と光の輪をもつ者に、角と尻尾を生やした者に、そこにないものを生み出す奇跡に、魔法に見間違うほどの科学に、あなたはなんと言うのでしょう。
「ありえない」?「おかしい」?「間違っている」?
嗚呼、そうでしょうとも!!
ここはそういう場所でなくては!
でなければ、ここがここにある意味がありません。あなたはきてしまったのです。文字通りの『異世界』に。
改めてようこそ!観察者!ここは異界。魔界と天界、そしてこの異界を主軸として巡る、三千世界。そしてここは、その一番をゆく場所。
名をムー。この世界における、一番星。
異界・・・・文字通り、異世界。天界と魔界、異界を中心としてそのほかの世界もひっくるめて三千世界と呼ぶ。あらゆる世界から『ありえないもの』『否定されたもの』が流れ着き出力される世界。何かの手違いでここにきてしまうものも多い。
ムー・・・・異界に存在する、魔法と科学技術が発展した、超大国。どこかの星から消え失せてしまった一等星。