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第90話 キュクロープスの加護

自己紹介も終わったので一呼吸。

俺はバックの中からお土産を渡した。


「トミー、黒糖ドーナツ枝と武者弾き。あとは緑茶のパック。栗万里もあるぞ」

「おー、ありがたいのう。日本の緑茶はスッキリしてうまいからのぅ。甘いもんも大好きじゃ」

「虫歯には気をつけろよー。ってモンスターって虫歯になるんか?」

「大丈夫じゃ。歯は磨いとる」


俺が持ってきたのは地元で有名なお菓子と緑茶のパック。

お菓子は全国展開してるやつよりは地方のやつがいい、とトミーから言われたことがありこのお菓子をいつも持っていく。

とりあえずお茶でも淹れてまったりしますかねー。


「そういえば、最近スキルは使っとるか?」

「あー『巨人の拳』か?この前久々に使ったよ。あれでかくなりすぎじゃね?」

「それでこその拳だ。ちゃんと使いこなせばヒト族の拳の大きさで山一つワンパンで砂に変えれるぞ。お前さんは加護持ちなんだからな」


俺のスキル『巨人の拳』はトミーから伝授されたスキルだ。

正確には『キュクロープスの加護』というギフトを貰った。

『キュクロープスの加護』はキュクロープスとの友好の証だそうで、付与された人間は巨人の力―『巨人の拳』―と鍛冶の技術が手に入る。

あとは鍛冶技術の副産物で炎魔法の威力アップと炎耐性大もつく。

俺がオーガを投げ飛ばせたりしてるのもこれのお陰だ。

ぶっちゃけモンスターを倒すとき以外は料理でやけどしない体になったなーぐらいしか実感ないんだよね。

便利なんだけど。


:加護持ちってファンタジーの世界やん!!!

:おっさんまじかよ!

:世界中探しても加護を持ってる探索者いる?

:マジで世界初情報ばっかりだな

:伝説の配信になりそう


「ふむふむ……コメントで言われておるが加護持ちは結構いるはずじゃぞ?儂がしっとる限り『キュクロープスの加護』を持ってるのは3人おる」

「へー。そういえば前聞いたことあるな。確かギリシャの探索者だっけ?」

「国までは聞いておらんが儂らキュクロープスの国に来て剣の作り方を習っておる。ヒト族でありながら中々の腕前ぞ」


:ギリシャの探索者って誰だ?

:そういえばヨーロッパの掲示板でSランクの二人組がどこかのダンジョンで行方不明になってるとか

:深層から異世界に行って鍛冶してるってそれも頭が飛んでんな!

:ちょっとヨーロッパ掲示板に書き込んでくるか


……書き込むのはいいけど炎上はやめてなー



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