第87話 友人
「おーい、トミー。はいるぞー」
俺は入り口で大声を出したあと建物に入る。
:スッゴい軽いノリで建物に入っていって草www
:深層に潜ってる探索者他にいるか?
:日本にはいないやろ
:おっさん最強!おっさん最強!
:あれか、おっさんみたいにランクはあげてないけど最強なやつか???
カーン……カーン……カーン……
建物に入ると鉄を叩く音が響いていた。
「……んあー、あらたか?勝手に入ってろ。もう少しで打ち終わるわい」
奥から大声で返答が来た。
声の感じ的に元気そうだ。
「オッケー。キッチンでゆっくりしとくわー」
あの感じ、あと数分で終わるかな?
キッチンに入ると机の上は皿が積み重なって置いてあった。
汚れてはないが、片付けの最中だったのだろう。
あいつ、思い付いたらすぐに行動に移すからな。
とりあえず待ってる間暇なので机を片付ける。
片付けが終わったタイミングで鍛冶場からドスドスと足音が。
やっと来たか。
「おー、お疲れ。今日はなにを打ってたん?」
「あー、炎の魔法石とヒヒイロカネの組み合わせで思い付いたことがあってなー。含有量の比率を変えながら10本ほど剣を打っとった。最初は上手く行っとると思ったんじゃが火力が今一安定せんわい」
トミーが頭をかきながら入ってきた。
「あー、前話してた炎の魔剣か。使用者に影響がなく且つ敵対者を焼き払えるってやつか」
「そうじゃ。ヒヒイロカネの性質なら操作性が安定すると思ったんじゃ……ってあらた、なんじゃその頭に飛んどるやつ。どろーんとかいうやつか?」
カメラに気づいて指を指してきた。
まぁトミーは機械には疎いからな。
そこにいたのは……身長4メートルを超える一つ目の巨人―キュクロープス―だ。
「どろーんを持ってくるなんて珍しいのう。ぼーなすでも出たんか?」
「いや、前話してただろ?配信ってやつを趣味でやってるって。今日は配信でトミーを紹介しようかと」
「ほー。あんまり詳しく知らんが何やら文字が流れとるな」
:単眼巨人キター(゜∀゜ 三 ゜∀゜)
:BAKE-MON
:へ???
:モンスターな友人とかもう頭おかしい
:え?……えぇ!?〇イオ@D3G
:というより、言葉話すモンスターとかはじめて知ったわ……
:マジで世紀の発見やんけ
そうだろそうだろ。
これをコラボの時に教えたかったんだよねー。
同接30万、中々盛り上がってきた!




