第78話 よし、俺だけで行こう
「うーん、こりゃいかんな……スカルドラゴンだ」
「「「「す、スカルドラゴン?」」」」
:スカルドラゴン?
:聞いたことないな
:スカルドラゴンってあの!?
:いや、海外サイトで見たことあるぞ。確かドラゴンゾンビの亜種じゃなかった?
:そうそうアメリカの有名チームがボロボロになりながら討伐したってやつ
:確か深層のゲキヤバモンスターだろ!?
:スカルドラゴンとか日本で何件報告上がってるやつだ!?
「そやね……深層でもどこでも会いたくないモンスター筆頭だよ。あれ魔法耐性バリ高いのにアンデッドだからマジ無理」
「……えっと、今からそれと戦うんです?自分たち?」
「まじ?」
「深層相手じゃ俺の盾、ぶっ壊れるっすよ!!」
「はじめてみるモンスター、気になる。ふんす!」
:三人は正しい、コトリがカオス
:スカルドラゴン相手に楽しみはあたま飛んでるんよ
:いったん撤退だ!!!
:無理するな!ギルドに連絡しろ!
連絡は必要だよねー
うん、そうしよう。
「ハジメくん、アゲハさん、シンくん、コトリさん。4人とも急ぎ受付に戻ってギルドに報告を。帰還ポータルは下層の5区にあるから」
「え?それって」
俺はカメラと四人に向かって指をあげる
「俺はスカルドラゴン、ぶっとばしてくるわ」
「「「「え、えー!!」」」」
「なーに、無理なら全力で逃げるさ。四人はギルドの職員の人へ連絡!向こうに帰還ポータルがあるから!早く!」
四人は帰還ポータルがある階層まで急いで出発した。
残った俺はコメント欄を確認。
わーお、同接8万かー……
「さて、死ぬことはないけどショッキングな映像が流れるかもだけど、準備オッケー?」
:ノリが軽いんよ
:そんなノリで深層のバケモン相手にするな(定期)
:おっさん、いのちだいじに
:なんかとんでもないことになったなー
:がんばれおっさん!
:近くにSSランクのパーティ潜ってないか探せ!
うーん、コメントは俺が負けると思ってそうだな。
負ける気はしないけど、無傷って訳には行かないかなーってとこなんだけども。
まぁなるようになるか。
とりあえずスカルドラゴンとご対面ー




