第72話 後輩からの誘い
今日は土曜日
子どもたちと午前中遊び倒し、午後から妻に預けてダンジョンに向かう。
「今日もカメラは忘れずに……っと。そういえば集合場所はあってたかな?」
スマホで予定を確認。
集合場所は金峰山ダンジョンの受付前、時間も余裕があるのでコンビニでコーヒーかって向かおう。
今日は前助けたダンジョン部の部長、河内君からの誘いだ。
サークル内でBランクのメンバーも揃ってきたそうで、下層に挑むのでサポートをお願いしたいとのこと。
OBとしてお願いされたらいかない理由はないよね。
と言うわけで飛んできたと言うわけです。
カメラを持ってきた理由は最後に配信でも出来たらなーと思ってたりしたからです。
下層のモンスター、美味しいからね。
「田島さん!今日はよろしくお願いします!」
「「「よろしくお願いします!!」」」
「はい、こちらこそよろしくお願いします。自己紹介をしてもらっても」
「じゃ私から、この前はお世話になりました。光森あげは(ひかもりあげは)です。大学三年、武器はロングソード、得意な魔法は氷雪系です」
「はいはーい、次は俺、近見新太郎っす!二年です!武器は大盾、魔法は神聖魔法がちょびっと使えるぐらいっす」
「……今藤古陶里。魔法全般得意。一年生」
「今藤さんは入学前にAランクに昇格してるすごい方です。魔法に関しては大学一との噂です。改めて、河内一です。武器はメイスですけど、回復と補助がメインです」
……なるほど、メンツが濃い。
河内君と光森さんはこの前動きを見ていたので何となく予想は付いてたけど近見君、今藤さんが未知数だな。
てか高校でAランクに昇格って相当だよね。
崩城って魔法関係は私立大学じゃそこまで有名じゃないのに。
まぁ大学は学びたいことがあるのが優先だしね。
その辺は突っ込んで聞かないようにしよう。